$f(x) = e^x$ について、導関数の定義に従って、$f'(x) = e^x$ を証明する問題です。空白を埋める形式になっています。

解析学微分導関数指数関数極限
2025/7/29

1. 問題の内容

f(x)=exf(x) = e^x について、導関数の定義に従って、f(x)=exf'(x) = e^x を証明する問題です。空白を埋める形式になっています。

2. 解き方の手順

まず、導関数の定義式を書きます。
f(x)=limh0f(x+h)f(x)hf'(x) = \lim_{h \to 0} \frac{f(x+h) - f(x)}{h}
f(x)=exf(x) = e^x なので、f(x+h)=ex+hf(x+h) = e^{x+h} です。これを定義式に代入します。
f(x)=limh0ex+hexhf'(x) = \lim_{h \to 0} \frac{e^{x+h} - e^x}{h}
指数法則 ex+h=exehe^{x+h} = e^x \cdot e^h を用いて変形します。
f(x)=limh0exehexhf'(x) = \lim_{h \to 0} \frac{e^x \cdot e^h - e^x}{h}
exe^x を括り出します。
f(x)=limh0ex(eh1)hf'(x) = \lim_{h \to 0} \frac{e^x (e^h - 1)}{h}
exe^xhh に依存しないので、lim の外に出せます。
f(x)=exlimh0eh1hf'(x) = e^x \lim_{h \to 0} \frac{e^h - 1}{h}
limh0eh1h=1\lim_{h \to 0} \frac{e^h - 1}{h} = 1 であることが知られています。これを用いると、
f(x)=ex1=exf'(x) = e^x \cdot 1 = e^x
したがって、f(x)=exf'(x) = e^x が証明されました。
ア:ex+he^{x+h}
イ:exehe^x e^h
ウ:eh1e^h - 1

3. 最終的な答え

ア:ex+he^{x+h}
イ:exehe^x e^h
ウ:eh1e^h - 1

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