関数 $f(x) = \frac{1}{x^2}$ の $x=1$ における微分係数を、微分係数の定義に従って求めよ。

解析学微分係数関数の微分極限
2025/7/29

1. 問題の内容

関数 f(x)=1x2f(x) = \frac{1}{x^2}x=1x=1 における微分係数を、微分係数の定義に従って求めよ。

2. 解き方の手順

微分係数の定義は、
f(a)=limh0f(a+h)f(a)hf'(a) = \lim_{h \to 0} \frac{f(a+h) - f(a)}{h}
である。
この問題では、f(x)=1x2f(x) = \frac{1}{x^2} であり、a=1a = 1 であるから、
f(1)=limh0f(1+h)f(1)h=limh01(1+h)2112hf'(1) = \lim_{h \to 0} \frac{f(1+h) - f(1)}{h} = \lim_{h \to 0} \frac{\frac{1}{(1+h)^2} - \frac{1}{1^2}}{h}
となる。
これを計算する。
1(1+h)21h=1(1+h)2h(1+h)2=1(1+2h+h2)h(1+h)2=2hh2h(1+h)2=h(2h)h(1+h)2=2h(1+h)2\frac{\frac{1}{(1+h)^2} - 1}{h} = \frac{1 - (1+h)^2}{h(1+h)^2} = \frac{1 - (1+2h+h^2)}{h(1+h)^2} = \frac{-2h-h^2}{h(1+h)^2} = \frac{h(-2-h)}{h(1+h)^2} = \frac{-2-h}{(1+h)^2}
したがって、
f(1)=limh02h(1+h)2=20(1+0)2=21=2f'(1) = \lim_{h \to 0} \frac{-2-h}{(1+h)^2} = \frac{-2-0}{(1+0)^2} = \frac{-2}{1} = -2

3. 最終的な答え

-2

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