関数 $y = \frac{\sin x}{\sin x + \cos x}$ を微分してください。

解析学微分三角関数商の微分法則
2025/7/29

1. 問題の内容

関数 y=sinxsinx+cosxy = \frac{\sin x}{\sin x + \cos x} を微分してください。

2. 解き方の手順

この問題を解くには、商の微分法則を使います。商の微分法則は、関数 y=u(x)v(x)y = \frac{u(x)}{v(x)} の微分が次のようになるというものです。
dydx=u(x)v(x)u(x)v(x)[v(x)]2\frac{dy}{dx} = \frac{u'(x)v(x) - u(x)v'(x)}{[v(x)]^2}
ここで、u(x)=sinxu(x) = \sin x および v(x)=sinx+cosxv(x) = \sin x + \cos x とします。
まず、u(x)u(x)v(x)v(x) の微分を計算します。
u(x)=cosxu'(x) = \cos x
v(x)=cosxsinxv'(x) = \cos x - \sin x
次に、これらの微分と元の関数を商の微分法則に代入します。
dydx=(cosx)(sinx+cosx)(sinx)(cosxsinx)(sinx+cosx)2\frac{dy}{dx} = \frac{(\cos x)(\sin x + \cos x) - (\sin x)(\cos x - \sin x)}{(\sin x + \cos x)^2}
分子を展開して整理します。
dydx=cosxsinx+cos2xsinxcosx+sin2x(sinx+cosx)2\frac{dy}{dx} = \frac{\cos x \sin x + \cos^2 x - \sin x \cos x + \sin^2 x}{(\sin x + \cos x)^2}
dydx=cos2x+sin2x(sinx+cosx)2\frac{dy}{dx} = \frac{\cos^2 x + \sin^2 x}{(\sin x + \cos x)^2}
三角関数の恒等式 sin2x+cos2x=1\sin^2 x + \cos^2 x = 1 を用いると、
dydx=1(sinx+cosx)2\frac{dy}{dx} = \frac{1}{(\sin x + \cos x)^2}

3. 最終的な答え

dydx=1(sinx+cosx)2\frac{dy}{dx} = \frac{1}{(\sin x + \cos x)^2}

「解析学」の関連問題

$\lim_{x \to 0} \frac{\tan^{-1} x}{x}$ の極限値を求める。

極限ロピタルの定理逆正接関数
2025/7/29

与えられた5つの2階微分方程式の一般解$x(t)$を求め、さらに初期条件$x(0) = 0$、$\frac{dx}{dt}(0) = 1$を満たす解を求める。

微分方程式2階微分方程式初期条件一般解
2025/7/29

$0 \le \theta < 2\pi$ のとき、次の方程式を満たす $\theta$ の値を求める問題です。 (1) $\cos(\theta + \frac{\pi}{4}) = -\frac{...

三角関数三角方程式角度
2025/7/29

関数 $y = \arctan(\frac{2x+1}{\sqrt{3}})$ の微分を求める問題です。

微分合成関数arctan
2025/7/29

関数 $y = e^{\sin x}$ を微分せよ。

微分指数関数三角関数合成関数連鎖律
2025/7/29

与えられた曲線上の指定された $x$ 座標に対応する点における接線と法線の方程式を求める問題です。具体的には、以下の2つの問題があります。 (1) 曲線 $y = \frac{1}{x^2}$ の $...

微分接線法線微分法
2025/7/29

与えられた関数 $f(x, y, z)$ に対して、その勾配 $\nabla f$ を計算する問題です。関数は2つ与えられています。 (1) $f(x, y, z) = xy + yz + zx$ (...

勾配偏微分多変数関数
2025/7/29

問題5-4:以下の量を計算する問題です。ただし、$r = |r| = \sqrt{x^2 + y^2 + z^2}$ とします。 (1) $\nabla r$ (2) $\nabla \left( \...

勾配偏微分全微分ベクトル解析
2025/7/29

与えられた2つの関数 $f(x, y)$ について、それぞれの偏導関数 $\frac{\partial f}{\partial x}$, $\frac{\partial f}{\partial y}$...

偏微分多変数関数偏導関数
2025/7/29

関数 $f(x) = \frac{2x}{x^2 + 1}$ について、以下の問いに答える。 (1) 関数 $f(x)$ の増減、極値、グラフの凹凸、変曲点を調べる。 (2) $\lim_{x \to...

関数の増減極値グラフの凹凸変曲点極限グラフ
2025/7/29