関数 $y = x(\log x)^2$ を微分せよ。

解析学微分対数関数積の微分合成関数の微分
2025/7/29

1. 問題の内容

関数 y=x(logx)2y = x(\log x)^2 を微分せよ。

2. 解き方の手順

y=x(logx)2y = x(\log x)^2 を微分するには、積の微分法則と合成関数の微分法則(チェインルール)を用いる。
積の微分法則は、2つの関数 u(x)u(x)v(x)v(x) の積の微分が (uv)=uv+uv(uv)' = u'v + uv' で与えられるというものである。この問題では、u(x)=xu(x) = xv(x)=(logx)2v(x) = (\log x)^2 と考える。
まず、u(x)=xu(x) = x の微分は u(x)=1u'(x) = 1 である。
次に、v(x)=(logx)2v(x) = (\log x)^2 の微分を求める。これは合成関数の微分なので、 (logx)2(\log x)^2w2w^2 と見なして、 w=logxw = \log x とすると、 ddx(logx)2=2(logx)ddx(logx)\frac{d}{dx}(\log x)^2 = 2(\log x) \cdot \frac{d}{dx}(\log x) となる。ここで、ddx(logx)=1x\frac{d}{dx}(\log x) = \frac{1}{x} であるから、
v(x)=2(logx)1x=2logxxv'(x) = 2(\log x) \cdot \frac{1}{x} = \frac{2 \log x}{x} となる。
したがって、y=uv+uv=1(logx)2+x2logxx=(logx)2+2logxy' = u'v + uv' = 1 \cdot (\log x)^2 + x \cdot \frac{2 \log x}{x} = (\log x)^2 + 2 \log x

3. 最終的な答え

(logx)2+2logx(\log x)^2 + 2 \log x

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