直方体において、以下の2直線のなす角をそれぞれ求める。 (1) ADとEF (2) ACとGH (3) EGとBC

幾何学空間図形直方体ねじれの位置角度余弦定理三角比
2025/3/11

1. 問題の内容

直方体において、以下の2直線のなす角をそれぞれ求める。
(1) ADとEF
(2) ACとGH
(3) EGとBC

2. 解き方の手順

(1) ADとEFのなす角:
直方体の性質より、ADとEFは平行である。したがって、これらのなす角は0度である。
(2) ACとGHのなす角:
ACとGHはねじれの位置にある。GHを平行移動してDCに重ねると、ACとDCのなす角を求めればよい。
三角形ADCにおいて、AD=3AD = \sqrt{3}, DC=1DC = 1である。また、直方体なので角ADCは直角である。
したがって、tan(ACD)=ADDC=31=3\tan(\angle ACD) = \frac{AD}{DC} = \frac{\sqrt{3}}{1} = \sqrt{3}である。
tan(θ)=3\tan(\theta) = \sqrt{3}を満たす角θ\thetaθ=60\theta = 60^\circである。
したがって、ACとGHのなす角は60度である。
(3) EGとBCのなす角:
EGとBCはねじれの位置にある。BCを平行移動してAEに重ねると、EGとAEのなす角を求めればよい。
三角形AEGにおいて、AE=1AE = 1, EG=EF2+FG2=12+(3)2=1+3=2EG = \sqrt{EF^2+FG^2}=\sqrt{1^2+(\sqrt{3})^2}=\sqrt{1+3}=2である。
また、AG=AE2+EG22AEEGcos(AEG)=AC2+CG2=(12+(3)2)2+12=5AG = \sqrt{AE^2+EG^2-2AE\cdot EG\cos(\angle AEG)}=\sqrt{AC^2+CG^2}=\sqrt{(\sqrt{1^2+(\sqrt{3})^2})^2+1^2}=\sqrt{5}である。
三角形AEGにおいて余弦定理より、
AG2=AE2+EG22AEEGcosAEGAG^2 = AE^2 + EG^2 - 2 \cdot AE \cdot EG \cdot \cos{\angle AEG}
5=1+4212cosAEG5 = 1 + 4 - 2 \cdot 1 \cdot 2 \cdot \cos{\angle AEG}
0=4cosAEG0 = -4\cos{\angle AEG}
cosAEG=0\cos{\angle AEG} = 0
したがって、AEG=90\angle AEG = 90^\circである。
EGとBCのなす角は90度である。

3. 最終的な答え

(1) ADとEFのなす角:0度
(2) ACとGHのなす角:60度
(3) EGとBCのなす角:90度

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