分母が810で、分子が1から809までの整数である分数の集合があります。この集合の中で、約分できない分数の個数を求めます。つまり、分子と810が互いに素であるものの個数を求めます。

数論オイラーのファイ関数約数素因数分解約数の個数約数の和
2025/8/7
## 問題50

1. 問題の内容

分母が810で、分子が1から809までの整数である分数の集合があります。この集合の中で、約分できない分数の個数を求めます。つまり、分子と810が互いに素であるものの個数を求めます。

2. 解き方の手順

まず、810を素因数分解します。
810=2×34×5810 = 2 \times 3^4 \times 5
次に、オイラーのファイ関数 ϕ(n)\phi(n) を用いて、810と互いに素な数の個数を計算します。
オイラーのファイ関数とは、1からnまでの自然数の中でnと互いに素な数の個数を表す関数です。
ϕ(n)=n×(11p1)×(11p2)×...×(11pk)\phi(n) = n \times (1 - \frac{1}{p_1}) \times (1 - \frac{1}{p_2}) \times ... \times (1 - \frac{1}{p_k})
ここで、p1,p2,...,pkp_1, p_2, ..., p_k はnの相異なる素因数です。
この問題の場合、n=810n = 810 であり、p1=2,p2=3,p3=5p_1 = 2, p_2 = 3, p_3 = 5 です。
したがって、
ϕ(810)=810×(112)×(113)×(115)\phi(810) = 810 \times (1 - \frac{1}{2}) \times (1 - \frac{1}{3}) \times (1 - \frac{1}{5})
ϕ(810)=810×12×23×45\phi(810) = 810 \times \frac{1}{2} \times \frac{2}{3} \times \frac{4}{5}
ϕ(810)=810×830\phi(810) = 810 \times \frac{8}{30}
ϕ(810)=810×415\phi(810) = 810 \times \frac{4}{15}
ϕ(810)=54×4\phi(810) = 54 \times 4
ϕ(810)=216\phi(810) = 216

3. 最終的な答え

約分できない分数の個数は216個です。
## 問題51

1. 問題の内容

540の正の約数の個数と、それらの約数の和を求めます。

2. 解き方の手順

まず、540を素因数分解します。
540=22×33×51540 = 2^2 \times 3^3 \times 5^1
約数の個数は、各素因数の指数に1を足したものを掛け合わせることで求められます。
約数の個数 = (2+1)×(3+1)×(1+1)=3×4×2=24(2+1) \times (3+1) \times (1+1) = 3 \times 4 \times 2 = 24
次に、約数の和を求めます。
約数の和 = (1+2+22)×(1+3+32+33)×(1+5)(1 + 2 + 2^2) \times (1 + 3 + 3^2 + 3^3) \times (1 + 5)
= (1+2+4)×(1+3+9+27)×(6)(1 + 2 + 4) \times (1 + 3 + 9 + 27) \times (6)
= 7×40×67 \times 40 \times 6
= 7×2407 \times 240
= 16801680

3. 最終的な答え

540の正の約数の個数は24個で、それらの約数の和は1680です。

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