関数 $y = \sqrt[3]{x} + x$ の凹凸を調べ、変曲点を求める。

解析学微分凹凸変曲点導関数関数の解析
2025/8/9

1. 問題の内容

関数 y=x3+xy = \sqrt[3]{x} + x の凹凸を調べ、変曲点を求める。

2. 解き方の手順

(1) まず、与えられた関数 y=x3+x=x1/3+xy = \sqrt[3]{x} + x = x^{1/3} + x の第1次導関数 yy' を求める。
y' = \frac{1}{3}x^{-2/3} + 1 = \frac{1}{3x^{2/3}} + 1
(2) 次に、第2次導関数 yy'' を求める。
y'' = \frac{1}{3}\left(-\frac{2}{3}\right)x^{-5/3} = -\frac{2}{9x^{5/3}}
(3) 変曲点を求めるために、y=0y''=0 となる xx を探す。しかし、yy''00 になることはない。
(4) yy'' の符号が変化する xx を調べる。yy''x=0x=0 で定義されない。
x>0x > 0 のとき、y<0y'' < 0 である。
x<0x < 0 のとき、y>0y'' > 0 である。
したがって、x=0x=0 において、yy'' の符号が変化する。
(5) x=0x=0 における yy の値を計算する。
y(0)=03+0=0y(0) = \sqrt[3]{0} + 0 = 0
したがって、(0,0)(0, 0) は変曲点の候補である。
(6) x<0x < 0 のとき、y>0y'' > 0 より、グラフは下に凸である。
x>0x > 0 のとき、y<0y'' < 0 より、グラフは上に凸である。
よって、x=0x=0 の前後で凹凸が変化しているので、(0,0)(0, 0) は変曲点である。

3. 最終的な答え

変曲点:(0,0)(0, 0)
x<0x<0で下に凸
x>0x>0で上に凸

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