平行四辺形ABCDにおいて、対角線の交点をO、辺BCの中点をM、線分AMと線分BDの交点をPとする。このとき、平行四辺形ABCDの面積は三角形APOの面積の何倍かを求める。

幾何学平行四辺形面積相似中点対角線
2025/8/12

1. 問題の内容

平行四辺形ABCDにおいて、対角線の交点をO、辺BCの中点をM、線分AMと線分BDの交点をPとする。このとき、平行四辺形ABCDの面積は三角形APOの面積の何倍かを求める。

2. 解き方の手順

まず、平行四辺形ABCDの面積をSとする。平行四辺形の対角線はそれぞれの中点で交わるため、AO=OCAO = OCBO=ODBO = ODが成り立つ。また、MはBCの中点なので、BM=MCBM = MCとなる。
平行四辺形の面積は、2つの三角形ABCとACDの面積の和に等しく、それぞれS/2S/2である。
三角形ABCにおいて、AMは中線なので、三角形ABMと三角形ACMの面積は等しく、S/4S/4となる。
次に、三角形ABMと三角形MCDにおいて、平行線の錯角が等しいことから、AP:PMAP:PMを求める。
三角形ABPと三角形MDPは相似である。AB=CDAB = CD, BM=MCBM = MCなので、AB:MC=2:1AB:MC = 2:1となる。
したがって、AP:PM=AB:MC=2:1AP:PM = AB:MC = 2:1である。
三角形ABMの面積はS/4S/4であるから、三角形ABPの面積は(2/3)×(S/4)=S/6(2/3) \times (S/4) = S/6となる。
また、三角形ABDの面積は平行四辺形ABCDの半分の面積なので、S/2S/2である。
三角形ABOの面積は、三角形ABDの面積の半分なので、S/4S/4である。
したがって、AP:AOAP:AOを求める。
三角形ABPの面積と三角形ABOの面積の比を考える。
三角形ABPの面積はS/6S/6であり、三角形ABOの面積はS/4S/4である。
これらの三角形は共通の底辺ABを持つので、高さの比は面積の比に等しい。つまり、AP:AO=(S/6):(S/4)=2:3AP:AO = (S/6):(S/4) = 2:3となる。
三角形APOの面積は、三角形ABOの面積のAP/ABAP/AB倍である。
三角形ABOの面積はS/4S/4であり、AP/AO=2/3AP/AO = 2/3なので、三角形APOの面積は(2/3)×(S/4)=S/6(2/3) \times (S/4) = S/6となる。
これは、三角形ABPの面積に等しい。
よって、平行四辺形ABCDの面積Sは、三角形APOの面積(S/6)×12=12(S/6) \times 12 = 12である。

3. 最終的な答え

12倍