放物線 $C: y = -x^2 + 4x$ と、点 $(1, 3)$ における $C$ の接線 $l$、および $x$ 軸で囲まれる図形の面積 $S$ を求める問題です。

解析学積分微分放物線面積接線
2025/8/16

1. 問題の内容

放物線 C:y=x2+4xC: y = -x^2 + 4x と、点 (1,3)(1, 3) における CC の接線 ll、および xx 軸で囲まれる図形の面積 SS を求める問題です。

2. 解き方の手順

ステップ1: 接線 ll の方程式を求める。
まず、放物線 CC の微分を計算します。
y=2x+4y' = -2x + 4
次に、x=1x = 1 における微分係数を計算します。
y(1)=2(1)+4=2y'(1) = -2(1) + 4 = 2
よって、点 (1,3)(1, 3) における接線 ll の方程式は、次のようになります。
y3=2(x1)y - 3 = 2(x - 1)
y=2x2+3y = 2x - 2 + 3
y=2x+1y = 2x + 1
ステップ2: 放物線 CCxx 軸との交点を求める。
y=x2+4x=0y = -x^2 + 4x = 0
x(x4)=0-x(x - 4) = 0
x=0,4x = 0, 4
ステップ3: 接線 llxx 軸との交点を求める。
y=2x+1=0y = 2x + 1 = 0
2x=12x = -1
x=12x = -\frac{1}{2}
ステップ4: 求める面積 SS を計算する。
求める面積は、放物線 CCxx 軸で囲まれた領域の面積から、接線 llxx 軸で囲まれた三角形の面積を引いたものになります。ただし、積分範囲は接線と放物線が交差する x=1x=1 から放物線とx軸の交点である x=4x=4 までです。
放物線 CCxx 軸で囲まれた領域の面積は、積分を使って計算します。
S1=04(x2+4x)dxS_1 = \int_{0}^{4} (-x^2 + 4x) dx
S1=[13x3+2x2]04=643+32=64+963=323S_1 = [-\frac{1}{3}x^3 + 2x^2]_0^4 = -\frac{64}{3} + 32 = \frac{-64 + 96}{3} = \frac{32}{3}
接線 llxx 軸で囲まれた三角形の面積は、底辺 32\frac{3}{2}、高さ 33 の三角形の面積です。放物線と接線の交点のxx座標は1で、x軸との交点のxx座標は 12-\frac{1}{2}なので、底辺の長さは1(12)=321 - (-\frac{1}{2}) = \frac{3}{2}です。
S2=12×32×3=94S_2 = \frac{1}{2} \times \frac{3}{2} \times 3 = \frac{9}{4}
しかし、面積を求める範囲はx=1x=1からx=4x=4までなので、積分を計算する必要があります。
S=14(x2+4x(2x+1))dxS = \int_{1}^{4} (-x^2 + 4x - (2x+1)) dx
S=14(x2+2x1)dxS = \int_{1}^{4} (-x^2 + 2x - 1) dx
S=14(x1)2dxS = \int_{1}^{4} -(x-1)^2 dx
S=[13(x1)3]14=13(33)0=273=9S = [-\frac{1}{3}(x-1)^3]_{1}^{4} = -\frac{1}{3}(3^3) - 0 = -\frac{27}{3} = -9
面積なので絶対値を取ると9になります。

3. 最終的な答え

求める面積 SS99 です。