放物線 $y=ax^2$ と直線 $l$ が2点A, Bで交わっている。点Aのx座標は-3で、点Bの座標は(2, 2)である。点Pは放物線上にあり、2点A, Bの間を動くとき、次の問いに答えなさい。 (1) $a$ の値はいくらか。 (2) 直線 $l$ の方程式を求めなさい。 (3) 放物線上のx座標が1の点をCとする。$\triangle ACB$ と $\triangle APB$ の面積が等しくなる点Pの座標を求めなさい。 (4) (3)のとき、四角形APCBの面積を求めなさい。

幾何学放物線直線面積座標図形
2025/8/16
はい、承知いたしました。問題を解いていきます。

1. 問題の内容

放物線 y=ax2y=ax^2 と直線 ll が2点A, Bで交わっている。点Aのx座標は-3で、点Bの座標は(2, 2)である。点Pは放物線上にあり、2点A, Bの間を動くとき、次の問いに答えなさい。
(1) aa の値はいくらか。
(2) 直線 ll の方程式を求めなさい。
(3) 放物線上のx座標が1の点をCとする。ACB\triangle ACBAPB\triangle APB の面積が等しくなる点Pの座標を求めなさい。
(4) (3)のとき、四角形APCBの面積を求めなさい。

2. 解き方の手順

(1) 点B(2, 2) は放物線 y=ax2y=ax^2 上にあるので、座標を代入すると、
2=a222 = a \cdot 2^2
2=4a2 = 4a
a=24=12a = \frac{2}{4} = \frac{1}{2}
(2) 点Aのx座標は-3なので、y=12x2y=\frac{1}{2}x^2に代入すると、
y=12(3)2=92y = \frac{1}{2}(-3)^2 = \frac{9}{2}
よって、点Aの座標は(3,92)(-3, \frac{9}{2})である。
2点A(3,92)(-3, \frac{9}{2})、B(2,2)(2, 2)を通る直線の傾きは、
2922(3)=525=12\frac{2 - \frac{9}{2}}{2 - (-3)} = \frac{-\frac{5}{2}}{5} = -\frac{1}{2}
直線の方程式は、y=12x+by = -\frac{1}{2}x + bとおける。点B(2, 2)を通るので、
2=122+b2 = -\frac{1}{2} \cdot 2 + b
2=1+b2 = -1 + b
b=3b = 3
よって、直線 ll の方程式は、y=12x+3y = -\frac{1}{2}x + 3である。
(3) 点Cのx座標は1なので、y=12x2y=\frac{1}{2}x^2に代入すると、
y=1212=12y = \frac{1}{2} \cdot 1^2 = \frac{1}{2}
よって、点Cの座標は(1,12)(1, \frac{1}{2})である。
ACB\triangle ACBAPB\triangle APBの面積が等しくなるということは、直線ABと直線CPが平行になるということである。
直線CPの傾きは12-\frac{1}{2}である。
C(1, 1/2)を通る傾き12-\frac{1}{2}の直線の方程式は、
y12=12(x1)y - \frac{1}{2} = -\frac{1}{2}(x - 1)
y=12x+12+12y = -\frac{1}{2}x + \frac{1}{2} + \frac{1}{2}
y=12x+1y = -\frac{1}{2}x + 1
点Pは、y=12x2y = \frac{1}{2}x^2 上にあるので、連立して解くと、
12x2=12x+1\frac{1}{2}x^2 = -\frac{1}{2}x + 1
x2=x+2x^2 = -x + 2
x2+x2=0x^2 + x - 2 = 0
(x+2)(x1)=0(x+2)(x-1) = 0
x=2,1x = -2, 1
x=1は点Cなので、x=-2
y=12(2)2=2y = \frac{1}{2}(-2)^2 = 2
したがって、点Pの座標は(2,2)(-2, 2)である。
(4) 四角形APCBの面積を求める。
四角形APCBは台形であるから、
上底PC、下底ABとして、高さは点A, Bを通る直線と点C, Pを通る直線の距離である。
PC = -2 - 1 = -3
AB = 2 - (-3) = 5
高さは、y=12x+3y=-\frac{1}{2}x+3y=12x+1y=-\frac{1}{2}x+1の切片の差なので、3 - 1 = 2
面積 = 12(PC+AB)高さ\frac{1}{2} (|PC|+|AB|) \cdot 高さ
=12(3+5)垂直距離= \frac{1}{2}(3+5) \cdot 垂直距離
点と直線の距離の公式を使用する。
ABの式:x+2y6=0x + 2y - 6 = 0
点C(1, 1/2)からABまでの距離:1+2(1/2)612+22=45=45\frac{|1 + 2\cdot(1/2) - 6|}{\sqrt{1^2 + 2^2}} = \frac{|-4|}{\sqrt{5}} = \frac{4}{\sqrt{5}}
点P(-2, 2)からABまでの距離:2+2(2)612+22=45=45\frac{|-2 + 2\cdot(2) - 6|}{\sqrt{1^2 + 2^2}} = \frac{|-4|}{\sqrt{5}} = \frac{4}{\sqrt{5}}
APB=12AB高さ=125452=45\triangle APB = \frac{1}{2} \cdot AB \cdot 高さ= \frac{1}{2} \cdot 5 \cdot \frac{4}{\sqrt{5}} \cdot 2 = 4 \sqrt{5}
ACB=12AB高さ=125452=45\triangle ACB = \frac{1}{2} \cdot AB \cdot 高さ= \frac{1}{2} \cdot 5 \cdot \frac{4}{\sqrt{5}} \cdot 2 = 4 \sqrt{5}
四角形APCBの面積 = APB+ACB\triangle APB + \triangle ACB
しかし、台形とみて計算すると、
AB=(2(3))2+(292)2=25+254=1254=552AB = \sqrt{(2 - (-3))^2 + (2 - \frac{9}{2})^2} = \sqrt{25 + \frac{25}{4}} = \sqrt{\frac{125}{4}} = \frac{5\sqrt{5}}{2}
PC=(21)2+(212)2=9+94=454=352PC = \sqrt{(-2 - 1)^2 + (2 - \frac{1}{2})^2} = \sqrt{9 + \frac{9}{4}} = \sqrt{\frac{45}{4}} = \frac{3\sqrt{5}}{2}
面積= 12(AB+PC)高さ=12(552+352)45=8\frac{1}{2}(AB+PC)\cdot 高さ= \frac{1}{2}(\frac{5\sqrt{5}}{2}+\frac{3\sqrt{5}}{2})\frac{4}{\sqrt{5}} = 8

3. 最終的な答え

(1) a=12a = \frac{1}{2}
(2) y=12x+3y = -\frac{1}{2}x + 3
(3) Pの座標は(2,2)(-2, 2)
(4) 四角形APCBの面積は8