三角形ABCにおいて、$a=2$, $c=1+\sqrt{3}$, $B=30^\circ$のとき、残りの辺の長さ$b$と角の大きさ$A$, $C$を求めよ。

幾何学三角比余弦定理正弦定理三角形
2025/8/16

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、a=2a=2, c=1+3c=1+\sqrt{3}, B=30B=30^\circのとき、残りの辺の長さbbと角の大きさAA, CCを求めよ。

2. 解き方の手順

まず、余弦定理を用いて辺bbの長さを求める。余弦定理は
b2=a2+c22accosBb^2 = a^2 + c^2 - 2ac \cos B
である。与えられた値を代入すると
b2=22+(1+3)222(1+3)cos30b^2 = 2^2 + (1+\sqrt{3})^2 - 2 \cdot 2 \cdot (1+\sqrt{3}) \cos 30^\circ
b2=4+1+23+34(1+3)32b^2 = 4 + 1 + 2\sqrt{3} + 3 - 4(1+\sqrt{3}) \frac{\sqrt{3}}{2}
b2=8+232(1+3)3b^2 = 8 + 2\sqrt{3} - 2(1+\sqrt{3})\sqrt{3}
b2=8+232(3+3)b^2 = 8 + 2\sqrt{3} - 2(\sqrt{3} + 3)
b2=8+23236b^2 = 8 + 2\sqrt{3} - 2\sqrt{3} - 6
b2=2b^2 = 2
よって、b=2b = \sqrt{2}である。
次に、正弦定理を用いて角AAを求める。正弦定理は
asinA=bsinB\frac{a}{\sin A} = \frac{b}{\sin B}
である。与えられた値を代入すると
2sinA=2sin30\frac{2}{\sin A} = \frac{\sqrt{2}}{\sin 30^\circ}
sinA=2sin302\sin A = \frac{2 \sin 30^\circ}{\sqrt{2}}
sinA=2122=12\sin A = \frac{2 \cdot \frac{1}{2}}{\sqrt{2}} = \frac{1}{\sqrt{2}}
よって、A=45A = 45^\circまたはA=135A=135^\circである。
A=135A=135^\circの場合、A+B=135+30=165<180A+B = 135^\circ + 30^\circ = 165^\circ < 180^\circなので、角CCが存在し、C=180165=15C = 180^\circ - 165^\circ = 15^\circとなる。
A=45A=45^\circの場合、A+B=45+30=75<180A+B = 45^\circ + 30^\circ = 75^\circ < 180^\circなので、角CCが存在し、C=18075=105C = 180^\circ - 75^\circ = 105^\circとなる。
辺の長さの関係からa<ca < cなので、A<CA < Cである必要がある。
A=135A = 135^\circのとき、C=15C = 15^\circなので、A>CA > Cとなり不適。
したがって、A=45A = 45^\circC=105C = 105^\circとなる。

3. 最終的な答え

b=2b = \sqrt{2}, A=45A = 45^\circ, C=105C = 105^\circ