関数 $f(x)$ が $\int_{a}^{x} f(t) dt = x^3 + x^2 + x + 1$ を満たすとき、$f(1)$ の値を求め、さらに定数 $a$ の値を求めよ。

解析学積分微分定積分関数の決定
2025/8/16

1. 問題の内容

関数 f(x)f(x)axf(t)dt=x3+x2+x+1\int_{a}^{x} f(t) dt = x^3 + x^2 + x + 1 を満たすとき、f(1)f(1) の値を求め、さらに定数 aa の値を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、与えられた式を xx で微分します。
ddxaxf(t)dt=ddx(x3+x2+x+1)\frac{d}{dx} \int_{a}^{x} f(t) dt = \frac{d}{dx} (x^3 + x^2 + x + 1)
積分記号の中身の関数を微分すると、f(x)f(x) が得られます。右辺は xx について微分します。
f(x)=3x2+2x+1f(x) = 3x^2 + 2x + 1
次に f(1)f(1) の値を求めます。
f(1)=3(1)2+2(1)+1=3+2+1=6f(1) = 3(1)^2 + 2(1) + 1 = 3 + 2 + 1 = 6
次に、aa の値を求めます。積分区間の下端が aa なので、x=ax = a を元の式に代入すると、
aaf(t)dt=a3+a2+a+1\int_{a}^{a} f(t) dt = a^3 + a^2 + a + 1
定積分の性質から、aaf(t)dt=0\int_{a}^{a} f(t) dt = 0 となるので、
0=a3+a2+a+10 = a^3 + a^2 + a + 1
a3+a2+a+1=0a^3 + a^2 + a + 1 = 0
(a+1)(a2+1)=0(a+1)(a^2 + 1) = 0
aa は実数なので、a=1a = -1

3. 最終的な答え

f(1)=6f(1) = 6
a=1a = -1