異なる3つの実数 $a, b, c$ がこの順に等差数列をなし、$a, c, b$ の順に等比数列をなす。$a=4$ のとき、$c$ の値を求めよ。

代数学等差数列等比数列二次方程式
2025/8/17

1. 問題の内容

異なる3つの実数 a,b,ca, b, c がこの順に等差数列をなし、a,c,ba, c, b の順に等比数列をなす。a=4a=4 のとき、cc の値を求めよ。

2. 解き方の手順

ステップ1: 等差数列の性質を利用する。
a,b,ca, b, c が等差数列であることから、
2b=a+c2b = a + c
が成り立つ。
ステップ2: 等比数列の性質を利用する。
a,c,ba, c, b が等比数列であることから、
c2=abc^2 = ab
が成り立つ。
ステップ3: a=4a=4 を代入する。
ステップ1の式に a=4a=4 を代入すると、
2b=4+c2b = 4 + c
b=4+c2b = \frac{4+c}{2}
ステップ2の式に a=4a=4 を代入すると、
c2=4bc^2 = 4b
ステップ4: bb を消去する。
b=4+c2b = \frac{4+c}{2}c2=4bc^2 = 4b に代入すると、
c2=4(4+c2)c^2 = 4(\frac{4+c}{2})
c2=2(4+c)c^2 = 2(4+c)
c2=8+2cc^2 = 8 + 2c
c22c8=0c^2 - 2c - 8 = 0
ステップ5: cc についての二次方程式を解く。
c22c8=0c^2 - 2c - 8 = 0 を因数分解すると、
(c4)(c+2)=0(c - 4)(c + 2) = 0
したがって、c=4c = 4 または c=2c = -2
ステップ6: 条件を満たすか確認する。
c=4c=4 のとき、b=4+42=4b = \frac{4+4}{2} = 4 となり、a,b,ca, b, c が異なるという条件を満たさない。
c=2c=-2 のとき、b=4+(2)2=22=1b = \frac{4+(-2)}{2} = \frac{2}{2} = 1 となり、a=4,b=1,c=2a=4, b=1, c=-2 は異なる実数である。
また、4, 1, -2 は等差数列をなし、4, -2, 1 は等比数列をなす。

3. 最終的な答え

c=2c = -2