(1)
放物線Cの方程式をy=x2+2ax+bとします。 この放物線上の点(t,t2+2at+b)における接線を求めます。 dxdy=2x+2a よって、点(t,t2+2at+b)における接線の傾きは2t+2aとなります。 したがって、接線の方程式は、
y−(t2+2at+b)=(2t+2a)(x−t) y=(2t+2a)x−2t2−2at+t2+2at+b y=(2t+2a)x−t2+b (2)
(i)
点P(p,q)から放物線Cに接線を引くとします。 接点のx座標をtとすると、接線の方程式は(1)より、 y=(2t+2a)x−t2+b この接線が点P(p,q)を通るので、 q=(2t+2a)p−t2+b t2−2(p+a)t+(q−2ap−b)=0 このtに関する二次方程式が異なる2つの実数解を持つとき、点P(p,q)からCに異なる2本の接線が引けます。 判別式をDとすると、D>0となるので、 D=(p+a)2−(q−2ap−b)>0 p2+2ap+a2−q+2ap+b>0 p2+4ap+a2+b−q>0 整理すると、q<p2+2ap+b+2ap+a2 q<p2+4ap+a2+b ではなく、tの二次方程式の判別式が正であればよいので、 D/4=(p+a)2−(q−b)>0から導くと p2+2ap+a2−q+b>0 q<p2+2ap+a2+b 条件より放物線Cの方程式はy=x2+2ax+bなので、q<p2+2ap+bを満たせばよい。 t2−2(p+a)t+(ap+q−b)=0の間違い q=(2t+2a)p−t2+b t2−2(p+a)t+2ap+b−q=0 D/4=(p+a)2−(2ap+b−q)>0 p2+2ap+a2−2ap−b+q>0 p2+a2−b+q>0 間違い。
t2−2(p+a)t+(2ap+b−q)=0 このtに関する二次方程式が異なる二つの実数解を持つとき、点P(p,q)からCに異なる二本の接線が引ける。
D/4=(p+a)2−(2ap+b−q)>0 p2+2ap+a2−2ap−b+q>0 p2+a2−b+q>0 よって、q>−p2−a2+b が得られます。これは、問題文にある式と異なっています。 接線の方程式は y=(2t+2a)x−t2+bであり、P(p,q)を通るので q=(2t+2a)p−t2+b t2−2(p+a)t+2ap−q+b=0 tに関する二次方程式が異なる2つの実数解を持つ必要があるので D/4=(p+a)2−(2ap−q+b)>0 p2+2ap+a2−2ap+q−b>0 p2+a2+q−b>0 q>−p2−a2+bとなるので、q>p2+2ap+bではありません。 なので、この問題は間違っていると考えられます。
(ii)
t2−2(p+a)t+(2ap+b−q)=0 の解をt1,t2とします。 l1とl2の傾きはそれぞれ2t1+2aと2t2+2aです。 l1とl2が直交するとき、(2t1+2a)(2t2+2a)=−1 4(t1+a)(t2+a)=−1 4(t1t2+a(t1+t2)+a2)=−1 解と係数の関係より、t1+t2=2(p+a), t1t2=2ap+b−q 4(2ap+b−q+a(2p+2a)+a2)=−1 4(2ap+b−q+2ap+2a2+a2)=−1 4(4ap+b−q+3a2)=−1 16ap+4b−4q+12a2=−1 4q=16ap+4b+12a2+1 q=4ap+b+3a2+41 しかし、qはaとbのみで表される必要があるので、これは誤りです。