関数 $y = \frac{\log x}{x^2}$ の極値を求めます。

解析学極値微分対数関数最大値
2025/4/24

1. 問題の内容

関数 y=logxx2y = \frac{\log x}{x^2} の極値を求めます。

2. 解き方の手順

まず、関数を微分します。y=logxx2y = \frac{\log x}{x^2} に対して商の微分公式 (uv)=uvuvv2\left( \frac{u}{v} \right)' = \frac{u'v - uv'}{v^2} を用います。
ここで、u=logxu = \log xv=x2v = x^2 とおくと、u=1xu' = \frac{1}{x}v=2xv' = 2x となります。
したがって、
y=1xx2logx2x(x2)2=x2xlogxx4=12logxx3y' = \frac{\frac{1}{x} \cdot x^2 - \log x \cdot 2x}{(x^2)^2} = \frac{x - 2x \log x}{x^4} = \frac{1 - 2 \log x}{x^3}
次に、y=0y' = 0 となる xx を求めます。
12logxx3=0\frac{1 - 2 \log x}{x^3} = 0
12logx=01 - 2 \log x = 0
2logx=12 \log x = 1
logx=12\log x = \frac{1}{2}
x=e12=ex = e^{\frac{1}{2}} = \sqrt{e}
次に、yy' の符号の変化を調べます。
x<ex < \sqrt{e} のとき、logx<12\log x < \frac{1}{2} より 12logx>01 - 2 \log x > 0 となり、y>0y' > 0 です。
x>ex > \sqrt{e} のとき、logx>12\log x > \frac{1}{2} より 12logx<01 - 2 \log x < 0 となり、y<0y' < 0 です。
したがって、x=ex = \sqrt{e} で極大値をとり、極大値は
y=loge(e)2=12e=12ey = \frac{\log \sqrt{e}}{(\sqrt{e})^2} = \frac{\frac{1}{2}}{e} = \frac{1}{2e}

3. 最終的な答え

x=ex = \sqrt{e} のとき、極大値 y=12ey = \frac{1}{2e} をとります。

「解析学」の関連問題

与えられた関数 $\frac{(t+3)^2}{t}$ の $t$ に関する微分を求めます。

微分商の微分関数の微分
2025/4/24

与えられた関数 $f(t) = \frac{t}{(t+3)^2}$ を $t$ について微分する問題です。つまり、$\frac{d}{dt}\left[\frac{t}{(t+3)^2}\right...

微分商の微分関数の微分数式処理
2025/4/24

与えられた関数を $t$ で微分する問題です。関数は、$e^{3t}(\sin 3t + \cos 3t)$ に $e^{-3t}$ がかけられたもの、つまり $\frac{d}{dt} e^{-3t...

微分三角関数指数関数合成関数
2025/4/24

$\frac{d}{dt}(e^{5t+4})$ を計算してください。つまり、$e^{5t+4}$ を $t$ で微分してください。

微分指数関数合成関数チェーンルール
2025/4/24

$\lim_{x \to 0} \frac{e^x + x - 1}{\sin x}$ の極限を求める問題です。

極限ロピタルの定理指数関数三角関数微分
2025/4/24

関数 $f(x)$ が、$f(x) = x^2 + 2\int_0^1 f(t) dt$ を満たすとき、$f(x)$ を求めます。

積分関数定積分
2025/4/24

定数 $a$ に対して、関数 $f(x) = x^3 - 3a^2x$ の $-1 \le x \le 1$ における最大値を $M(a)$ とする。$a$ が実数全体を動くときの $M(a)$ の最...

最大値最小値微分関数のグラフ場合分け
2025/4/24

媒介変数 $t$ を用いて表された関数 $x(t)$ と $y(t)$ が与えられたとき、$\frac{dy}{dx}$ を $t$ の関数として表す問題です。具体的には、以下の2つの問題があります。...

微分媒介変数導関数合成関数の微分
2025/4/24

問題は、次の和 $S$ を計算することです。 $S = \frac{1}{\sqrt{1} + \sqrt{2}} + \frac{1}{\sqrt{2} + \sqrt{3}} + \frac{1}...

数列有理化望遠鏡和
2025/4/24

与えられた級数の和を計算します。具体的には、$\sum_{k=1}^{99} \frac{1}{k(k+1)}$ を計算します。

級数部分分数分解telescoping sum
2025/4/24