$abcd = 2025$ を満たす正の整数の組 $(a, b, c, d)$ であって、$ab$, $bc$, $cd$, $da$ がいずれも平方数であるようなものはいくつあるか。

数論整数の性質素因数分解組み合わせ
2025/4/25

1. 問題の内容

abcd=2025abcd = 2025 を満たす正の整数の組 (a,b,c,d)(a, b, c, d) であって、abab, bcbc, cdcd, dada がいずれも平方数であるようなものはいくつあるか。

2. 解き方の手順

まず、20252025 を素因数分解します。
2025=34522025 = 3^4 \cdot 5^2
abab, bcbc, cdcd, dada が平方数であるという条件から、
a=3a15a2a = 3^{a_1} 5^{a_2}
b=3b15b2b = 3^{b_1} 5^{b_2}
c=3c15c2c = 3^{c_1} 5^{c_2}
d=3d15d2d = 3^{d_1} 5^{d_2}
と表すと、a1+b1,b1+c1,c1+d1,d1+a1a_1 + b_1, b_1 + c_1, c_1 + d_1, d_1 + a_1 が全て偶数である必要があり、a2+b2,b2+c2,c2+d2,d2+a2a_2 + b_2, b_2 + c_2, c_2 + d_2, d_2 + a_2 が全て偶数である必要があります。
a1+b1a_1 + b_1 が偶数なので、a1a_1b1b_1 は偶数か奇数かが一致します。
同様に、b1b_1c1c_1, c1c_1d1d_1, d1d_1a1a_1 は偶数か奇数かが一致します。
つまり、a1,b1,c1,d1a_1, b_1, c_1, d_1 は全て偶数か、全て奇数となります。
a1+b1+c1+d1=4a_1 + b_1 + c_1 + d_1 = 4 なので、a1,b1,c1,d1a_1, b_1, c_1, d_1 は全て偶数の場合は、0,0,2,20, 0, 2, 2 の組み合わせであり、全て奇数の場合は1,1,1,11, 1, 1, 13,1,0,03,1,0,0の組み合わせのみになります。
a2+b2a_2 + b_2 が偶数なので、a2a_2b2b_2 は偶数か奇数かが一致します。
同様に、b2b_2c2c_2, c2c_2d2d_2, d2d_2a2a_2 は偶数か奇数かが一致します。
つまり、a2,b2,c2,d2a_2, b_2, c_2, d_2 は全て偶数か、全て奇数となります。
a2+b2+c2+d2=2a_2 + b_2 + c_2 + d_2 = 2 なので、a2,b2,c2,d2a_2, b_2, c_2, d_2 は全て偶数の場合は、0,0,0,20, 0, 0, 2, 0,0,1,10,0,1,1の組み合わせであり、全て奇数の場合はありえません。
3の指数の組み合わせの場合:

1. 全て偶数: $(0, 0, 2, 2)$ を並び替える。${4 \choose 2} = 6$ 通り

2. 全て奇数: $(1, 1, 1, 1)$ は 1通り

3の指数の組み合わせの場合の数:6 + 1 = 7通り
5の指数の組み合わせの場合:

1. 全て偶数: $(0, 0, 0, 2)$ を並び替える。4通り

2. 全て偶数: $(0, 0, 1, 1)$ を並び替える。${4 \choose 2} = 6$ 通り

5の指数の組み合わせの場合の数:4 + 6 = 10通り
よって、全体の組み合わせは 7×10=707 \times 10 = 70 通り

3. 最終的な答え

70

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