(1) 末尾に0が並ぶ個数は、素因数2と5のペアの数で決まる。階乗の計算では素因数5の個数が素因数2の個数より少ないので、素因数5の個数を数えればよい。
60 までの整数のうち、5の倍数は ⌊560⌋=12 個、25の倍数は ⌊2560⌋=2 個ある。 したがって、素因数5の個数は 12+2=14 個。 (2) 同様に、400までの整数のうち、5の倍数は ⌊5400⌋=80 個、25の倍数は ⌊25400⌋=16 個、125の倍数は ⌊125400⌋=3 個、625の倍数は ⌊625400⌋=0 個ある。 したがって、素因数5の個数は 80+16+3+0=99 個。 (3) 270までの整数のうち、3の倍数は ⌊3270⌋=90 個、9の倍数は ⌊9270⌋=30 個、27の倍数は ⌊27270⌋=10 個、81の倍数は ⌊81270⌋=3 個、243の倍数は ⌊243270⌋=1 個ある。 したがって、素因数3の個数は 90+30+10+3+1=134 個。 (4) 100! が 2n で割り切れるような最大の自然数 n を求める。 100までの整数のうち、2の倍数は ⌊2100⌋=50 個、4の倍数は ⌊4100⌋=25 個、8の倍数は ⌊8100⌋=12 個、16の倍数は ⌊16100⌋=6 個、32の倍数は ⌊32100⌋=3 個、64の倍数は ⌊64100⌋=1 個ある。 したがって、素因数2の個数は 50+25+12+6+3+1=97 個。 100! が 6n で割り切れるような最大の自然数 n を求める。6=2⋅3 なので、素因数2と3の個数を調べる必要がある。先ほど求めたように、素因数2の個数は97個である。 100までの整数のうち、3の倍数は ⌊3100⌋=33 個、9の倍数は ⌊9100⌋=11 個、27の倍数は ⌊27100⌋=3 個、81の倍数は ⌊81100⌋=1 個ある。 したがって、素因数3の個数は 33+11+3+1=48 個。 6n=2n⋅3n なので、n は素因数2と3の個数のうち、少ない方の個数になる。 よって、n=min(97,48)=48。