(1) 自然数 $n$ に対して、$\frac{n}{20}$ と $\frac{n}{42}$ がともに自然数となるような最小の $n$ を求める。 (2) $\frac{65}{42}$ と $\frac{52}{63}$ のいずれに掛けても積が自然数となる分数のうち、最小のものを求める。 (3) 700以下の自然数のうち、700と互いに素である自然数の個数を求める。

数論最小公倍数最大公約数互いに素オイラーのトーシェント関数約数倍数
2025/4/26
はい、承知いたしました。問題を解いていきます。

1. 問題の内容

(1) 自然数 nn に対して、n20\frac{n}{20}n42\frac{n}{42} がともに自然数となるような最小の nn を求める。
(2) 6542\frac{65}{42}5263\frac{52}{63} のいずれに掛けても積が自然数となる分数のうち、最小のものを求める。
(3) 700以下の自然数のうち、700と互いに素である自然数の個数を求める。

2. 解き方の手順

(1) n20\frac{n}{20}n42\frac{n}{42} がともに自然数となるためには、nn は20と42の公倍数である必要があります。最小の nn を求めるので、20と42の最小公倍数を計算します。
20=22520 = 2^2 \cdot 5
42=23742 = 2 \cdot 3 \cdot 7
最小公倍数 LCM(20, 42) = 22357=4202^2 \cdot 3 \cdot 5 \cdot 7 = 420
したがって、n=420n = 420
(2) 求める分数を pq\frac{p}{q} とします。6542pq\frac{65}{42} \cdot \frac{p}{q}5263pq\frac{52}{63} \cdot \frac{p}{q} がともに自然数になるためには、pp は42と63の公倍数であり、qq は65と52の公約数である必要があります。最小の分数を求めるためには、pp は42と63の最小公倍数であり、qq は65と52の最大公約数である必要があります。
42=23742 = 2 \cdot 3 \cdot 7
63=32763 = 3^2 \cdot 7
LCM(42, 63) = 2327=1262 \cdot 3^2 \cdot 7 = 126
65=51365 = 5 \cdot 13
52=221352 = 2^2 \cdot 13
GCD(65, 52) = 13
したがって、求める分数は 12613\frac{126}{13}
(3) 700と互いに素な自然数の個数を求めるためには、オイラーのトーシェント関数 ϕ(700)\phi(700) を計算します。
700=22527700 = 2^2 \cdot 5^2 \cdot 7
ϕ(700)=700(112)(115)(117)\phi(700) = 700 \cdot (1 - \frac{1}{2}) \cdot (1 - \frac{1}{5}) \cdot (1 - \frac{1}{7})
=700124567= 700 \cdot \frac{1}{2} \cdot \frac{4}{5} \cdot \frac{6}{7}
=7002470= 700 \cdot \frac{24}{70}
=1024=240= 10 \cdot 24 = 240
したがって、700以下の自然数のうち、700と互いに素である自然数の個数は240個です。

3. 最終的な答え

(1) n=420n = 420
(2) 12613\frac{126}{13}
(3) 240

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