袋の中に赤玉6個と白玉3個が入っている。この袋から2個の玉を同時に取り出す。 (1) 白玉の出る個数の確率を表にしたものを完成させる。 (2) (1)で完成させた表を利用して、白玉の出る個数の期待値を求める。

確率論・統計学確率期待値組み合わせ
2025/3/22

1. 問題の内容

袋の中に赤玉6個と白玉3個が入っている。この袋から2個の玉を同時に取り出す。
(1) 白玉の出る個数の確率を表にしたものを完成させる。
(2) (1)で完成させた表を利用して、白玉の出る個数の期待値を求める。

2. 解き方の手順

(1)
まず、2個の玉の取り出し方の総数を計算する。
これは、9個の玉から2個を選ぶ組み合わせなので、9C2_9C_2となる。
9C2=9!2!(92)!=9×82×1=36_9C_2 = \frac{9!}{2!(9-2)!} = \frac{9 \times 8}{2 \times 1} = 36
次に、白玉の出る個数ごとの確率を計算する。
* 白玉が0個の場合:2個とも赤玉である確率
赤玉6個から2個を選ぶ組み合わせは、6C2_6C_2となる。
6C2=6!2!(62)!=6×52×1=15_6C_2 = \frac{6!}{2!(6-2)!} = \frac{6 \times 5}{2 \times 1} = 15
したがって、確率は 1536=512\frac{15}{36} = \frac{5}{12}
* 白玉が1個の場合:赤玉1個と白玉1個である確率
赤玉6個から1個を選ぶ組み合わせは、6C1=6_6C_1 = 6
白玉3個から1個を選ぶ組み合わせは、3C1=3_3C_1 = 3
したがって、確率は 6×336=1836=12\frac{6 \times 3}{36} = \frac{18}{36} = \frac{1}{2}
* 白玉が2個の場合:2個とも白玉である確率
白玉3個から2個を選ぶ組み合わせは、3C2_3C_2となる。
3C2=3!2!(32)!=3×22×1=3_3C_2 = \frac{3!}{2!(3-2)!} = \frac{3 \times 2}{2 \times 1} = 3
したがって、確率は 336=112\frac{3}{36} = \frac{1}{12}
(2)
期待値は、各々の値にその値をとる確率をかけたものの総和で求められる。
白玉の出る個数の期待値をEとすると、
E=0×512+1×12+2×112E = 0 \times \frac{5}{12} + 1 \times \frac{1}{2} + 2 \times \frac{1}{12}
E=0+12+212E = 0 + \frac{1}{2} + \frac{2}{12}
E=12+16=36+16=46=23E = \frac{1}{2} + \frac{1}{6} = \frac{3}{6} + \frac{1}{6} = \frac{4}{6} = \frac{2}{3}

3. 最終的な答え

(1) 完成した表:
| 個数 | 0個 | 1個 | 2個 | 計 |
| ---- | ---- | ---- | ---- | -- |
| 確率 | 5/12 | 1/2 | 1/12 | 1 |
(2) 白玉の出る個数の期待値:2/3

「確率論・統計学」の関連問題

袋の中に赤玉と白玉が入っている。袋から玉を1個取り出して色を確認し、袋に戻すという操作を4回繰り返す。このとき、赤玉がちょうど1回出る場合の数を求める問題である。

確率二項定理組み合わせ
2025/4/7

赤玉4個と白玉2個が入った袋から玉を1つ取り出し、色を確認後袋に戻すという試行を4回繰り返す。このとき、赤玉が2回出る確率を求める。

確率反復試行二項分布
2025/4/7

赤玉4個と白玉2個が入っている袋から玉を1つ取り出し、色を確認して袋に戻す操作を3回繰り返すとき、赤玉がちょうど2回出る確率を求める問題です。

確率反復試行二項分布組み合わせ
2025/4/7

1枚の硬貨を6回投げたとき、表がちょうど5回出る確率を求める問題です。

確率二項分布確率質量関数組み合わせ
2025/4/7

1枚の硬貨を6回投げたとき、表がちょうど2回出る確率を求める問題です。

確率二項分布ベルヌーイ試行組み合わせ
2025/4/7

1つのサイコロを4回続けて投げるとき、5の目がちょうど3回出る確率を求めます。

確率反復試行二項定理サイコロ
2025/4/7

1つのサイコロを3回投げるとき、1の目がちょうど2回出る確率を求めます。

確率サイコロ確率分布反復試行
2025/4/7

1個のサイコロを4回投げたとき、2の目がちょうど2回出る確率を求めます。

確率二項分布組み合わせサイコロ
2025/4/7

大、中、小の3つのサイコロを同時に投げるとき、大のサイコロは2以上の目、中のサイコロは3の約数の目、小のサイコロは奇数の目が出る確率を求めます。

確率サイコロ独立事象事象の確率
2025/4/7

赤玉4個と白玉2個が入った袋から、玉を1つ取り出し、色を確認した後、袋に戻すという試行を3回繰り返します。1回目が白玉、2回目と3回目が赤玉である確率を求めます。

確率独立試行場合の数
2025/4/7