幅と水深が一定の水路ABCDがあり、CD間の中央の点Sを振動させると、水面に波長$2d$の正弦波が生じる。AB間とCD間の距離は$9d$である。SからD, A, Oを通って伝わる波とSからC, B, Oを通って伝わる波が時刻$t=0$に点Oに同時に到達した。水路の壁での波の反射は無視できるものとする。 問6: AB間に生じた定在波の腹の数はいくつか?ただし、A, Bが腹であっても、それらは数えない。 問7: AB間に生じた定在波の節のうち点Bに最も近い節の、点Bからの距離はいくらか?ただし、点Bが節であっても、その節は数えない。

物理学定在波波長干渉物理
2025/5/25

1. 問題の内容

幅と水深が一定の水路ABCDがあり、CD間の中央の点Sを振動させると、水面に波長2d2dの正弦波が生じる。AB間とCD間の距離は9d9dである。SからD, A, Oを通って伝わる波とSからC, B, Oを通って伝わる波が時刻t=0t=0に点Oに同時に到達した。水路の壁での波の反射は無視できるものとする。
問6: AB間に生じた定在波の腹の数はいくつか?ただし、A, Bが腹であっても、それらは数えない。
問7: AB間に生じた定在波の節のうち点Bに最も近い節の、点Bからの距離はいくらか?ただし、点Bが節であっても、その節は数えない。

2. 解き方の手順

**問6**
AからBまでの距離は9d9dである。点SからA, B, Oまで波が伝わる時間に着目する。SからD, A, Oを通る波とSからC, B, Oを通る波が同時にOに到達することから、AとBは定在波の腹になる。ただし、問題文よりA, Bを腹の数に含めない。
AB間の定在波の腹の数は、波長λ=2d\lambda = 2dを使って考える。
9d=nλ2=n2d2=nd9d = n \frac{\lambda}{2} = n \frac{2d}{2} = nd (nは定在波の腹の数)。
9d=nd9d = ndより、n=9n = 9となる。ただし、AとBは腹なので、これらは数えない。
したがって、AB間の腹の数は92=79 - 2 = 7となる。
**問7**
定在波の節と節の間隔はλ/2=d\lambda / 2 = dである。Bは腹なので、Bに最も近い節までの距離はλ/4=2d/4=d/2\lambda / 4 = 2d / 4 = d / 2となる。

3. 最終的な答え

問6:7個
問7:d/2d/2