$\sqrt{6}$ が無理数であることを用いて、$\frac{1+2\sqrt{6}}{3}$ が無理数であることを証明する。

数論無理数背理法有理数平方根
2025/6/12

1. 問題の内容

6\sqrt{6} が無理数であることを用いて、1+263\frac{1+2\sqrt{6}}{3} が無理数であることを証明する。

2. 解き方の手順

背理法を用いて証明する。
1+263\frac{1+2\sqrt{6}}{3} が有理数であると仮定する。
このとき、1+263=r\frac{1+2\sqrt{6}}{3} = rrr は有理数)とおける。
この式を変形して、6\sqrt{6} が有理数で表せることを示す。
両辺に3をかけると、
1+26=3r1+2\sqrt{6} = 3r
26=3r12\sqrt{6} = 3r - 1
6=3r12\sqrt{6} = \frac{3r - 1}{2}
ここで、rr は有理数なので、3r13r-1 も有理数である。
また、22 は有理数なので、3r12\frac{3r-1}{2} も有理数である。
したがって、6\sqrt{6} は有理数となる。
これは 6\sqrt{6} が無理数であるという仮定に矛盾する。
よって、1+263\frac{1+2\sqrt{6}}{3} は無理数である。

3. 最終的な答え

1+263\frac{1+2\sqrt{6}}{3} は無理数である。

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