関数 $f(x)$ が、$f(x) = \sin x + \int_{0}^{\frac{\pi}{2}} f(t) dt$ という関係を満たすとき、$f(x) = \sin x - \frac{ア}{\pi - イ}$の形で表される。空欄アとイを求めよ。

解析学積分関数定積分
2025/3/29

1. 問題の内容

関数 f(x)f(x) が、f(x)=sinx+0π2f(t)dtf(x) = \sin x + \int_{0}^{\frac{\pi}{2}} f(t) dt という関係を満たすとき、f(x)=sinxπf(x) = \sin x - \frac{ア}{\pi - イ}の形で表される。空欄アとイを求めよ。

2. 解き方の手順

まず、0π2f(t)dt\int_{0}^{\frac{\pi}{2}} f(t) dt は定数であることに着目し、C=0π2f(t)dtC = \int_{0}^{\frac{\pi}{2}} f(t) dt とおく。
すると、f(x)=sinx+Cf(x) = \sin x + C となる。
次に、この式を積分の中に代入する。
C=0π2f(t)dt=0π2(sint+C)dtC = \int_{0}^{\frac{\pi}{2}} f(t) dt = \int_{0}^{\frac{\pi}{2}} (\sin t + C) dt
0π2sintdt=[cost]0π2=cosπ2+cos0=0+1=1\int_{0}^{\frac{\pi}{2}} \sin t dt = [-\cos t]_{0}^{\frac{\pi}{2}} = -\cos \frac{\pi}{2} + \cos 0 = 0 + 1 = 1
0π2Cdt=C[t]0π2=C(π20)=π2C\int_{0}^{\frac{\pi}{2}} C dt = C[t]_{0}^{\frac{\pi}{2}} = C(\frac{\pi}{2} - 0) = \frac{\pi}{2} C
よって、C=1+π2CC = 1 + \frac{\pi}{2}C
Cπ2C=1C - \frac{\pi}{2} C = 1
C(1π2)=1C(1 - \frac{\pi}{2}) = 1
C(2π2)=1C(\frac{2 - \pi}{2}) = 1
C=22π=2π2C = \frac{2}{2 - \pi} = \frac{-2}{\pi - 2}
したがって、f(x)=sinx2π2f(x) = \sin x - \frac{2}{\pi - 2}
これは、f(x)=sinxπf(x) = \sin x - \frac{ア}{\pi - イ} の形であり、ア = 2、イ = 2。

3. 最終的な答え

ア = 2
イ = 2

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