自然数の列を、第1群に2個、第2群に3個、第3群に4個、...というように群に分ける。 (1) 第$n$群の最初の数を求める。 (2) 第$n$群に入る数の和を求める。 (3) 42が第何群の何番目かを求める。

数論数列等差数列自然数
2025/6/21

1. 問題の内容

自然数の列を、第1群に2個、第2群に3個、第3群に4個、...というように群に分ける。
(1) 第nn群の最初の数を求める。
(2) 第nn群に入る数の和を求める。
(3) 42が第何群の何番目かを求める。

2. 解き方の手順

(1) 第nn群の最初の数を求める。
nn群の最初の数は、第(n1)(n-1)群までの項数の合計に1を加えたものである。第kk群にはk+1k+1個の数が入っているので、第(n1)(n-1)群までの項数の合計は、
k=1n1(k+1)=k=1n1k+k=1n11=(n1)n2+(n1)=n2n+2n22=n2+n22 \sum_{k=1}^{n-1} (k+1) = \sum_{k=1}^{n-1} k + \sum_{k=1}^{n-1} 1 = \frac{(n-1)n}{2} + (n-1) = \frac{n^2 - n + 2n - 2}{2} = \frac{n^2 + n - 2}{2}
したがって、第nn群の最初の数は、
n2+n22+1=n2+n2 \frac{n^2 + n - 2}{2} + 1 = \frac{n^2 + n}{2}
(2) 第nn群に入る数の和を求める。
nn群にはn+1n+1個の数が入っており、最初の数はn2+n2\frac{n^2 + n}{2}である。したがって、第nn群の最後の数はn2+n2+n\frac{n^2 + n}{2} + nである。
nn群の数の和は、等差数列の和の公式を用いて、
Sn=n+12(n2+n2+n2+n2+n)=n+12(n2+n+n)=(n+1)(n2+2n)2=n(n+1)(n+2)2 S_n = \frac{n+1}{2} \left( \frac{n^2 + n}{2} + \frac{n^2 + n}{2} + n \right) = \frac{n+1}{2} (n^2 + n + n) = \frac{(n+1)(n^2 + 2n)}{2} = \frac{n(n+1)(n+2)}{2}
(3) 42が第何群の何番目かを求める。
まず、42が第nn群にあると仮定し、n2+n242 \frac{n^2 + n}{2} \le 42 を満たす最大のnnを探す。
n=8n=8のとき、82+82=64+82=722=36 \frac{8^2 + 8}{2} = \frac{64 + 8}{2} = \frac{72}{2} = 36
n=9n=9のとき、92+92=81+92=902=45 \frac{9^2 + 9}{2} = \frac{81 + 9}{2} = \frac{90}{2} = 45
したがって、42は第8群にある。第8群の最初の数は36なので、42は第8群の4236+1=742 - 36 + 1 = 7番目の数である。

3. 最終的な答え

(1) 第nn群の最初の数: n2+n2\frac{n^2 + n}{2}
(2) 第nn群に入る数の和: n(n+1)(n+2)2\frac{n(n+1)(n+2)}{2}
(3) 42は第8群の7番目

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