奇数の2乗から1を引いた数が、4の倍数になることを証明します。

数論整数の性質証明倍数奇数因数分解
2025/6/22

1. 問題の内容

奇数の2乗から1を引いた数が、4の倍数になることを証明します。

2. 解き方の手順

まず、任意の奇数を 2n+12n+1 (ここで nn は整数) と表します。
奇数の2乗から1を引いた数は、
(2n+1)21(2n+1)^2 - 1
と表せます。
この式を展開すると、
(2n+1)21=(4n2+4n+1)1=4n2+4n(2n+1)^2 - 1 = (4n^2 + 4n + 1) - 1 = 4n^2 + 4n
となります。
この式を因数分解すると、
4n2+4n=4n(n+1)4n^2 + 4n = 4n(n+1)
となります。
n(n+1)n(n+1) は連続する2つの整数の積なので、どちらか一方は偶数です。
したがって、n(n+1)n(n+1) は偶数であり、n(n+1)=2kn(n+1) = 2k (ここで kk は整数) と表せます。
よって、4n(n+1)=4(2k)=8k4n(n+1) = 4(2k) = 8k となります。
または、4n(n+1)4n(n+1)において、nnまたはn+1n+1のいずれか片方が偶数なので、n(n+1)n(n+1)は必ず偶数となる。すると、4n(n+1)4n(n+1)は、4 x (偶数)なので、8の倍数となります。
ただし、問題は4の倍数であることを証明することなので、4n(n+1)4n(n+1) は明らかに4の倍数となります。

3. 最終的な答え

奇数の2乗から1を引いた数は、4の倍数になる。

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