三角形ABCにおいて、$AB = 5$, $AC = 8$, $\angle A$は鋭角であり、面積が$10\sqrt{3}$である。 (1) $\angle A$と$BC$を求める。 (2) 三角形ABCの外接円上の点Bを含まない弧AC上に、$\angle CAD = 30^\circ$となるように点Dをとる。辺ACと線分BDの交点をEとする。このとき、$AD$と$AE$を求める。

幾何学三角形面積余弦定理正弦定理円周角外接円
2025/3/19

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、AB=5AB = 5, AC=8AC = 8, A\angle Aは鋭角であり、面積が10310\sqrt{3}である。
(1) A\angle ABCBCを求める。
(2) 三角形ABCの外接円上の点Bを含まない弧AC上に、CAD=30\angle CAD = 30^\circとなるように点Dをとる。辺ACと線分BDの交点をEとする。このとき、ADADAEAEを求める。

2. 解き方の手順

(1)
三角形の面積の公式より、
12ABACsinA=103\frac{1}{2} AB \cdot AC \cdot \sin A = 10\sqrt{3}
1258sinA=103\frac{1}{2} \cdot 5 \cdot 8 \cdot \sin A = 10\sqrt{3}
20sinA=10320 \sin A = 10\sqrt{3}
sinA=32\sin A = \frac{\sqrt{3}}{2}
A\angle Aは鋭角なので、A=60\angle A = 60^\circ
余弦定理より、
BC2=AB2+AC22ABACcosABC^2 = AB^2 + AC^2 - 2 \cdot AB \cdot AC \cdot \cos A
BC2=52+82258cos60BC^2 = 5^2 + 8^2 - 2 \cdot 5 \cdot 8 \cdot \cos 60^\circ
BC2=25+648012BC^2 = 25 + 64 - 80 \cdot \frac{1}{2}
BC2=8940BC^2 = 89 - 40
BC2=49BC^2 = 49
BC=7BC = 7
(2)
円周角の定理より、CBD=CAD=30\angle CBD = \angle CAD = 30^\circ
BAD=BACCAD=6030=30\angle BAD = \angle BAC - \angle CAD = 60^\circ - 30^\circ = 30^\circ
したがって、BAD=CBD=30\angle BAD = \angle CBD = 30^\circなので、AD//BCではない。
ADB=ACB\angle ADB = \angle ACB (円周角の定理)
ABD\triangle ABDにおいて、正弦定理より、
ADsinABD=ABsinADB\frac{AD}{\sin \angle ABD} = \frac{AB}{\sin \angle ADB}
ADsinABC\frac{AD}{\sin \angle ABC} = 2R(Rは外接円の半径)
ABC\triangle ABCにおいて、正弦定理より、
BCsinA=2R\frac{BC}{\sin A} = 2R
7sin60=2R\frac{7}{\sin 60^\circ} = 2R
2R=732=1432R = \frac{7}{\frac{\sqrt{3}}{2}} = \frac{14}{\sqrt{3}}
AD=2RsinABD=2RsinABCAD = 2R\cdot\sin \angle ABD = 2R\cdot\sin \angle ABC
ADsin(ABC)=ABsin(ADB)\frac{AD}{\sin(\angle ABC)} = \frac{AB}{\sin(\angle ADB)}
ACB=ADB\angle ACB = \angle ADB
ABC=ABD\angle ABC = \angle ABD
AD/AB=sinABD/sinADBAD/AB= \sin \angle ABD /\sin \angle ADB
ACB\angle ACBが分からないので、正弦定理を使うのは難しい。
ABDにおいて、BAD=30\triangle ABDにおいて、 \angle BAD = 30^\circ
$\triangle ABEと \triangle DCEは相似であり、AE/EC = BE/ED。
ABECDE\triangle ABE \sim \triangle CDE (円周角の定理)
BAE=CDE\angle BAE = \angle CDE, ABE=DCE\angle ABE = \angle DCE
AECE=BEDE \frac{AE}{CE} = \frac{BE}{DE}
CAD=30 \angle CAD=30^\circ
ABDで正弦定理により,\triangle ABDで正弦定理により, \frac{AD}{sin∠ABD} = \frac{AB}{sin∠ADB}$
ACB=ADB,AB=5\angle ACB=\angle ADB, AB=5であるから,ADの値は∠ABDと∠ACBで決まる.\angle ACBと∠ABD}を求めるのは難しそう.
$\angle BAD = 30°,\angle CBD = 30°であるから,AB//CDである.
ABDECB\triangle ABD \sim \triangle ECBだから、AE/EC=BE/EDAE/EC =BE/ED.
CAD=30,AD=CD\angle CAD = 30^\circ, AD=CD
ACB=ADB\angle ACB=\angle ADB,
ABC+ADC=180° \angle ABC+\angle ADC=180°.
ABD에서BAD=CBD=30°\triangle ABD에서 ∠BAD=∠CBD=30°.
三角形ABCの外接円の半径Rとすると、2R=7/(3/2)=14/32R=7/(\sqrt{3}/2)=14/\sqrt{3}
ACB=θと置くと、余弦定理より、\angle ACB=θと置くと、余弦定理より、AB^2=AC^2+BC^2-2AC\cdot BC\cos(θ),25=64+49-2\times8\times7\cos(θ)$
25=113112cos(θ)より、cos(θ)=88/112=11/1425=113-112\cos(θ)より、\cos(θ)=88/112=11/14
sin(θ)=1(11/14)2=53/14sin(θ)=\sqrt{1-(11/14)^2}=5\sqrt{3}/14

3. 最終的な答え

(1) A=60\angle A = 60^\circ, BC=7BC = 7
(2) まだ求められません。

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