空間内に点 O(0,0,0), A(0,0,1), B(3,0,0), C(0,3,0) がある。点 O から平面 ABC に下ろした垂線の足を H とする。$\vec{AH} = s\vec{AB} + t\vec{AC}$ と表すとき、$s$ と $t$ の値を求める。

幾何学ベクトル空間ベクトル内積平面垂線
2025/3/19

1. 問題の内容

空間内に点 O(0,0,0), A(0,0,1), B(3,0,0), C(0,3,0) がある。点 O から平面 ABC に下ろした垂線の足を H とする。AH=sAB+tAC\vec{AH} = s\vec{AB} + t\vec{AC} と表すとき、sstt の値を求める。

2. 解き方の手順

まず、ベクトル AB\vec{AB}AC\vec{AC} を求める。
AB=OBOA=(3,0,0)(0,0,1)=(3,0,1)\vec{AB} = \vec{OB} - \vec{OA} = (3, 0, 0) - (0, 0, 1) = (3, 0, -1)
AC=OCOA=(0,3,0)(0,0,1)=(0,3,1)\vec{AC} = \vec{OC} - \vec{OA} = (0, 3, 0) - (0, 0, 1) = (0, 3, -1)
AH=sAB+tAC\vec{AH} = s\vec{AB} + t\vec{AC} なので、OH=OA+AH=OA+sAB+tAC\vec{OH} = \vec{OA} + \vec{AH} = \vec{OA} + s\vec{AB} + t\vec{AC} となる。
OH=(0,0,1)+s(3,0,1)+t(0,3,1)=(3s,3t,1st)\vec{OH} = (0, 0, 1) + s(3, 0, -1) + t(0, 3, -1) = (3s, 3t, 1 - s - t)
点 H は平面 ABC 上にあるので、AH\vec{AH} は平面 ABC 上のベクトルである。また、点 O から平面 ABC に下ろした垂線の足が H であるから、OH\vec{OH} は平面 ABC と垂直である。したがって、OH\vec{OH}AB\vec{AB} および AC\vec{AC} と直交する。つまり、内積が 0 となる。
OHAB=0\vec{OH} \cdot \vec{AB} = 0 より、
(3s,3t,1st)(3,0,1)=9s(1st)=10s+t1=0(3s, 3t, 1 - s - t) \cdot (3, 0, -1) = 9s - (1 - s - t) = 10s + t - 1 = 0
10s+t=110s + t = 1 ...(1)
OHAC=0\vec{OH} \cdot \vec{AC} = 0 より、
(3s,3t,1st)(0,3,1)=9t(1st)=s+10t1=0(3s, 3t, 1 - s - t) \cdot (0, 3, -1) = 9t - (1 - s - t) = s + 10t - 1 = 0
s+10t=1s + 10t = 1 ...(2)
(1)式と(2)式を連立して解く。
(1) - (2) より、9s9t=09s - 9t = 0 なので s=ts = t
これを(1)に代入すると、
10s+s=110s + s = 1
11s=111s = 1
s=111s = \frac{1}{11}
したがって、t=111t = \frac{1}{11}

3. 最終的な答え

s=111s = \frac{1}{11}, t=111t = \frac{1}{11}

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