$a$ と $b$ は整数であり、$a$ を 7 で割った余りが 3、$b$ を 7 で割った余りが 2 であるとき、次の数を 7 で割った余りを求めよ。 (1) $a+b$ (2) $ab$ (3) $2a+3b$

数論合同算術剰余整数の性質
2025/5/7

1. 問題の内容

aabb は整数であり、aa を 7 で割った余りが 3、bb を 7 で割った余りが 2 であるとき、次の数を 7 で割った余りを求めよ。
(1) a+ba+b
(2) abab
(3) 2a+3b2a+3b

2. 解き方の手順

aabb を 7 で割った余りから、以下の合同式が成り立つ。
a3(mod7)a \equiv 3 \pmod{7}
b2(mod7)b \equiv 2 \pmod{7}
(1) a+ba+b を 7 で割った余り
a+b3+2(mod7)a+b \equiv 3+2 \pmod{7}
a+b5(mod7)a+b \equiv 5 \pmod{7}
したがって、a+ba+b を 7 で割った余りは 5 である。
(2) abab を 7 で割った余り
ab3×2(mod7)ab \equiv 3 \times 2 \pmod{7}
ab6(mod7)ab \equiv 6 \pmod{7}
したがって、abab を 7 で割った余りは 6 である。
(3) 2a+3b2a+3b を 7 で割った余り
2a2×3(mod7)2a \equiv 2 \times 3 \pmod{7}
2a6(mod7)2a \equiv 6 \pmod{7}
3b3×2(mod7)3b \equiv 3 \times 2 \pmod{7}
3b6(mod7)3b \equiv 6 \pmod{7}
2a+3b6+6(mod7)2a+3b \equiv 6+6 \pmod{7}
2a+3b12(mod7)2a+3b \equiv 12 \pmod{7}
2a+3b5(mod7)2a+3b \equiv 5 \pmod{7}
したがって、2a+3b2a+3b を 7 で割った余りは 5 である。

3. 最終的な答え

(1) 5
(2) 6
(3) 5

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