(1) 399と273の最大公約数を求める。 (2) 方程式 $4x + 3y = 1$ の整数解を1組求める。 (3) 方程式 $4x + 3y = 5$ の整数解をすべて求める。

数論最大公約数ユークリッドの互除法一次不定方程式整数解
2025/5/7

1. 問題の内容

(1) 399と273の最大公約数を求める。
(2) 方程式 4x+3y=14x + 3y = 1 の整数解を1組求める。
(3) 方程式 4x+3y=54x + 3y = 5 の整数解をすべて求める。

2. 解き方の手順

(1) ユークリッドの互除法を用いて399と273の最大公約数を求める。
399 ÷ 273 = 1 あまり 126
273 ÷ 126 = 2 あまり 21
126 ÷ 21 = 6 あまり 0
よって、最大公約数は21。
(2) 方程式 4x+3y=14x + 3y = 1 の整数解を1組求める。
4x+3y=14x + 3y = 1を変形して、4x=13y4x = 1 - 3y
x=2x = -2, y=3y = 3とすると、
4(2)+3(3)=8+9=14(-2) + 3(3) = -8 + 9 = 1
したがって、(x,y)=(2,3)(x, y) = (-2, 3)は整数解の一つである。
(3) 方程式 4x+3y=54x + 3y = 5 の整数解をすべて求める。
4x+3y=54x + 3y = 5を満たす整数解を求める。
4x+3y=14x + 3y = 1 の整数解の一つは(x,y)=(2,3)(x, y) = (-2, 3)であるから、4(2)+3(3)=14(-2) + 3(3) = 1が成り立つ。
この式を5倍すると、4(10)+3(15)=54(-10) + 3(15) = 5。したがって、(x,y)=(10,15)(x, y) = (-10, 15)4x+3y=54x + 3y = 5の整数解の一つである。
4x+3y=54x + 3y = 54(10)+3(15)=54(-10) + 3(15) = 5の差をとると、4(x+10)+3(y15)=04(x + 10) + 3(y - 15) = 0となる。
4(x+10)=3(y15)4(x + 10) = -3(y - 15)
4と3は互いに素であるから、x+10=3kx + 10 = 3k (kkは整数)と表せる。
x=3k10x = 3k - 10
これを4(x+10)=3(y15)4(x + 10) = -3(y - 15)に代入すると、4(3k)=3(y15)4(3k) = -3(y - 15)
12k=3(y15)12k = -3(y - 15)
4k=y15-4k = y - 15
y=4k+15y = -4k + 15
したがって、すべての整数解は(x,y)=(3k10,4k+15)(x, y) = (3k - 10, -4k + 15) (kkは整数)。

3. 最終的な答え

(1) 21
(2) (x, y) = (-2, 3) (など)
(3) (x, y) = (3k - 10, -4k + 15) (kは整数)

「数論」の関連問題

整数 $n$ が与えられたとき、合同式を用いて次の値を求めます。 (1) $n$ を 9 で割った余りが 2 であるとき、$n^2 + 2n + 7$ を 9 で割った余り (2) $n$ を 13 ...

合同式剰余整数の性質
2025/7/29

問題は、合同式を用いて次のものを求める問題です。 (1) $123^{120}$ の一の位 (2) $7^{251}$ の下2桁

合同式剰余一の位下2桁
2025/7/29

問題は、7の50乗について、以下の2つを求める問題です。 (1) 12で割った余り (2) 一の位の数

合同算術剰余累乗周期性整数の性質
2025/7/29

自然数 $n$ に対して、$n$ 以下の自然数で、$n$ と互いに素であるような自然数の個数を $f(n)$ とする。 (1) $f(63)$ の値を求めよ。 (2) $f(300)$ の値を求めよ。...

オイラー関数互いに素素数約数
2025/7/29

$m, n$ は整数であるとき、以下の3つの式が6の倍数であることを証明する。 (1) $n(n-1)(2n-1)$ (2) $2n^3 + 4n$ (3) $m^3n - mn^3$

整数の性質倍数合同式証明
2025/7/29

整数 $n$ に関する以下の3つの命題を証明する問題です。 (1) $n^2 + 7n + 4$ は偶数である。 (2) $n^2 + 1$ は3の倍数ではない。 (3) $n^2$ を6で割ったとき...

整数の性質合同式剰余偶数倍数
2025/7/29

問題は以下の2つです。 (1) 連続する2つの奇数の2乗の差は、8の倍数であることを証明する。 (2) 連続する2つの偶数の2乗の和は、4の倍数であるが、8の倍数ではないことを証明する。

整数の性質倍数証明代数
2025/7/29

整数 $a$ は8で割ると3余り、整数 $b$ は8で割ると6余る。このとき、以下の数を8で割ったときの余りを求める。 (1) $a+b$ (2) $7a - 4b$ (3) $ab$ (4) $3a...

整数の性質合同算術剰余
2025/7/29

与えられた数(100, 99, 125)の正の約数の個数を求める問題です。

約数素因数分解整数の性質
2025/7/29

$17x + 12y = 2$ の整数解 $(x, y)$ において、$x + y$ の値が 100 未満で最も大きくなるときの $x + y$ の値を求める。

不定方程式整数解ユークリッドの互除法
2025/7/29