整数 $n$ について、「$n^2 + 1$ が奇数ならば、$n$ は偶数である」という命題を証明します。

数論命題証明対偶整数の性質偶数奇数
2025/5/13

1. 問題の内容

整数 nn について、「n2+1n^2 + 1 が奇数ならば、nn は偶数である」という命題を証明します。

2. 解き方の手順

この命題を直接証明するのは難しいので、対偶を証明します。
対偶は「nn が奇数ならば、n2+1n^2 + 1 は偶数である」となります。
nn が奇数であると仮定します。すると、nn はある整数 kk を用いて n=2k+1n = 2k + 1 と表すことができます。
このとき、n2+1n^2 + 1 は、
n^2 + 1 = (2k + 1)^2 + 1
と表されます。これを展開すると、
n^2 + 1 = 4k^2 + 4k + 1 + 1 = 4k^2 + 4k + 2 = 2(2k^2 + 2k + 1)
となります。ここで、2k2+2k+12k^2 + 2k + 1 は整数なので、n2+1n^2 + 1 は 2 の倍数、つまり偶数です。
したがって、nn が奇数ならば、n2+1n^2 + 1 は偶数であることが証明されました。
これは元の命題の対偶が真であることを示しているので、元の命題も真です。

3. 最終的な答え

n2+1n^2 + 1 が奇数ならば、nn は偶数である」は証明された。

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