正の実数 $x, y$ に関する次の命題の真偽を判定し、真ならば証明し、偽ならば反例を挙げる問題です。 (1) $x$ が無理数かつ $y$ が有理数ならば、$x+y$ は無理数である。 (2) $x$ が無理数かつ $y$ が無理数ならば、$x+y$ は無理数である。

数論無理数有理数証明背理法反例
2025/5/13

1. 問題の内容

正の実数 x,yx, y に関する次の命題の真偽を判定し、真ならば証明し、偽ならば反例を挙げる問題です。
(1) xx が無理数かつ yy が有理数ならば、x+yx+y は無理数である。
(2) xx が無理数かつ yy が無理数ならば、x+yx+y は無理数である。

2. 解き方の手順

(1)
命題「xx が無理数かつ yy が有理数ならば、x+yx+y は無理数である」が真であることを証明します。
背理法を用います。x+yx+y が有理数であると仮定します。
x+y=rx+y = r (rr は有理数)とします。
x=ryx = r - y となります。
rryy は有理数なので、ryr - y も有理数です。
これは、xx が無理数であることに矛盾します。
したがって、x+yx+y は無理数でなければなりません。
したがって、命題は真です。
(2)
命題「xx が無理数かつ yy が無理数ならば、x+yx+y は無理数である」が偽であることを示します。
反例を挙げます。
x=2x = \sqrt{2}y=2y = -\sqrt{2} を考えます。
xxyy はどちらも無理数です。
しかし、x+y=2+(2)=0x+y = \sqrt{2} + (-\sqrt{2}) = 0 は有理数です。
したがって、命題は偽です。

3. 最終的な答え

(1) 真 (証明は上記参照)
(2) 偽 (反例: x=2,y=2x = \sqrt{2}, y = -\sqrt{2})

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