分母が偶数で分子が奇数である分数で、$0$ より大きく $1$ より小さいものを並べた数列について、以下の問いに答えます。 (1) 第70項を求める。 (2) 初項から第70項までの和を求める。

算数数列分数奇数群数列
2025/6/8

1. 問題の内容

分母が偶数で分子が奇数である分数で、00 より大きく 11 より小さいものを並べた数列について、以下の問いに答えます。
(1) 第70項を求める。
(2) 初項から第70項までの和を求める。

2. 解き方の手順

(1) 第70項を求める。
数列の分母は 2,4,6,8,10,2, 4, 6, 8, 10, \dots と並んでいます。分母が 2n2n のとき、分子は 1,3,5,,(2n1)1, 3, 5, \dots, (2n-1) と並び、項数は nn 個です。
nn 群までの項数の合計を SnS_n とすると、Sn=1+2+3++n=n(n+1)2S_n = 1 + 2 + 3 + \dots + n = \frac{n(n+1)}{2} となります。
Sn70S_n \le 70 を満たす最大の nn を探します。
n(n+1)270\frac{n(n+1)}{2} \le 70
n(n+1)140n(n+1) \le 140
n2+n1400n^2 + n - 140 \le 0
nn が整数の場合、n=11n=11 のとき 11×12=13214011 \times 12 = 132 \le 140n=12n=12 のとき 12×13=156>14012 \times 13 = 156 > 140 となるため、n=11n=11 が最大です。
第11群までの項数は 11×122=66\frac{11 \times 12}{2} = 66 なので、第70項は第12群の (7066)=4(70-66) = 4 番目の項です。
第12群の分母は 2×12=242 \times 12 = 24 であり、分子は 1,3,5,7,1, 3, 5, 7, \dots と並んでいます。
第12群の4番目の分子は 2×41=72 \times 4 - 1 = 7 です。したがって、第70項は 724\frac{7}{24} です。
(2) 初項から第70項までの和を求める。
nn群の和を TnT_n とすると、
Tn=12n+32n+52n++2n12n=12n(1+3+5++(2n1))T_n = \frac{1}{2n} + \frac{3}{2n} + \frac{5}{2n} + \dots + \frac{2n-1}{2n} = \frac{1}{2n}(1 + 3 + 5 + \dots + (2n-1))
11 から 2n12n-1 までの奇数の和は n2n^2 なので、
Tn=n22n=n2T_n = \frac{n^2}{2n} = \frac{n}{2}
初項から第70項までの和は、第1群から第11群までの和と、第12群の最初の4項の和の合計です。
k=111Tk=k=111k2=12k=111k=1211×122=1266=33\sum_{k=1}^{11} T_k = \sum_{k=1}^{11} \frac{k}{2} = \frac{1}{2} \sum_{k=1}^{11} k = \frac{1}{2} \cdot \frac{11 \times 12}{2} = \frac{1}{2} \cdot 66 = 33
第12群の最初の4項の和は、分母が24なので、 124+324+524+724=1+3+5+724=1624=23\frac{1}{24} + \frac{3}{24} + \frac{5}{24} + \frac{7}{24} = \frac{1+3+5+7}{24} = \frac{16}{24} = \frac{2}{3}
したがって、初項から第70項までの和は 33+23=99+23=101333 + \frac{2}{3} = \frac{99+2}{3} = \frac{101}{3} です。

3. 最終的な答え

(1) 第70項: 724\frac{7}{24}
(2) 初項から第70項までの和: 1013\frac{101}{3}

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