(1) 連続する2つの偶数について、大きい方の数の2乗から小さい方の数の2乗を引いたとき、その差が4の倍数になることを証明する。 (2) 連続する2つの偶数の大きい方の数の2乗から小さい方の数の2乗を引いた数について、「4の倍数になる」こと以外に言えることを述べる。ただし、4の倍数に含まれる「偶数(2の倍数)である」は除く。
2025/6/11
1. 問題の内容
(1) 連続する2つの偶数について、大きい方の数の2乗から小さい方の数の2乗を引いたとき、その差が4の倍数になることを証明する。
(2) 連続する2つの偶数の大きい方の数の2乗から小さい方の数の2乗を引いた数について、「4の倍数になる」こと以外に言えることを述べる。ただし、4の倍数に含まれる「偶数(2の倍数)である」は除く。
2. 解き方の手順
(1) 連続する2つの偶数を (nは整数)と置く。
大きい方の数の2乗から小さい方の数の2乗を引くと、
ここで、は整数。整数となるので、4の倍数になる。
したがって、連続する2つの偶数の大きい方の数の2乗から小さい方の数の2乗を引くと、4の倍数になる。
(2) (1)の結果から、は4の倍数であり、は奇数なので、全体は4の倍数かつ奇数倍なので、8の倍数にはならない。また、12の倍数、16の倍数になることもない。
は奇数であるから、 は 奇数となる。
3. 最終的な答え
(1) 証明:
連続する2つの偶数を (nは整数)とする。
大きい方の数の2乗から小さい方の数の2乗を引くと、
ここで、は整数。整数となるので、4の倍数になる。
したがって、連続する2つの偶数の大きい方の数の2乗から小さい方の数の2乗を引くと、4の倍数になる。
(2) 4の倍数になることに加えて、 奇数になる、と言える。