三角形ABCにおいて、辺ABをAに近い方から3等分する点をD, Eとし、辺ACをAに近い方から4等分する点をF, G, Hとする。CDとBHの交点をPとするとき、以下の比を求める。 (1) DF:BH (2) PH:DF (3) BP:PH

幾何学三角形メネラウスの定理チェバの定理
2025/8/5

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、辺ABをAに近い方から3等分する点をD, Eとし、辺ACをAに近い方から4等分する点をF, G, Hとする。CDとBHの交点をPとするとき、以下の比を求める。
(1) DF:BH
(2) PH:DF
(3) BP:PH

2. 解き方の手順

(1) DF:BH
DFとBHの比を求めるために、メネラウスの定理を利用する。
三角形ADHと直線BCについてメネラウスの定理を用いると
AEEBBCCHHPPA=1\frac{AE}{EB} \cdot \frac{BC}{CH} \cdot \frac{HP}{PA} = 1
2113HPPA=1\frac{2}{1} \cdot \frac{1}{3} \cdot \frac{HP}{PA} = 1
31=HPAP\frac{3}{1} = \frac{HP}{AP} よってHPAH=34\frac{HP}{AH} = \frac{3}{4}
PAPH=31\frac{PA}{PH} = \frac{3}{1}
次に三角形ACDと直線BHについてメネラウスの定理を用いると
AHHCCBBEEPPA=1\frac{AH}{HC} \cdot \frac{CB}{BE} \cdot \frac{EP}{PA} = 1
3132EPPA=1\frac{3}{1} \cdot \frac{3}{2} \cdot \frac{EP}{PA} = 1
EPPA=29\frac{EP}{PA} = \frac{2}{9}
AEAB=23\frac{AE}{AB} = \frac{2}{3} なので、DF//BCであり、ADDB=AFFC=13\frac{AD}{DB}=\frac{AF}{FC}=\frac{1}{3}
AFAC=14\frac{AF}{AC} = \frac{1}{4}
AHAC=34\frac{AH}{AC} = \frac{3}{4}
したがって、DFBC=14\frac{DF}{BC}=\frac{1}{4}
BHBC=14×3=34\frac{BH}{BC} = \frac{1}{4} \times 3 = \frac{3}{4}
DFBH=13\frac{DF}{BH} = \frac{1}{3} より、DF:BH = 1:3
(2) PH:DF
三角形CDHと直線BHについてメネラウスの定理を用いると
APPCCHHBBEEA=1\frac{AP}{PC} \cdot \frac{CH}{HB} \cdot \frac{BE}{EA} = 1
ここで、メネラウスの定理を三角形CDHと直線BHについて用いることはできない。
方針を変えて、\triangleAPHと\triangleCPBにおいて、APH=CPB\angle APH = \angle CPBなので、
APCPPHPB=16    PHPB=16CPAP\frac{AP}{CP} \cdot \frac{PH}{PB} = \frac{1}{6} \implies \frac{PH}{PB} = \frac{1}{6} \frac{CP}{AP}
BPPH=6\frac{BP}{PH} = 6 であることがわかっている。
APPC=92AEAB=APPE=92\frac{AP}{PC} = \frac{9}{2} \frac{AE}{AB} = \frac{AP}{PE} = \frac{9}{2}
APPC=82    AP=8x,PC=2x\frac{AP}{PC} = \frac{8}{2} \implies AP = 8x, PC = 2x
APHCPB\triangle APH \sim \triangle CPBではないのでこの方針では解けない。
(3) BP:PH
CDとBHの交点をPとする。
BPPH\frac{BP}{PH}を求める。
メネラウスの定理をBCE\triangle BCEと直線CDについて適用する。
BDDAAFFCCPPE=1\frac{BD}{DA} \cdot \frac{AF}{FC} \cdot \frac{CP}{PE} = 1
81=CPPE\frac{8}{1} = \frac{CP}{PE}
チェバの定理
ADDBBEECCHHA=AFFCCEEBBDDA=1\frac{AD}{DB} \cdot \frac{BE}{EC} \cdot \frac{CH}{HA} = \frac{AF}{FC} \cdot \frac{CE}{EB} \cdot \frac{BD}{DA} = 1
ADDB=12,CEEB=AP8\frac{AD}{DB} = \frac{1}{2}, \frac{CE}{EB} = \frac{AP}{8}
BPPH\frac{BP}{PH}を求めるために、三角形ADCと直線BHについてメネラウスの定理を用いると
AP8\frac{AP}{8}
三角形ABCと直線AHについてメネラウスの定理を用いると
ADDB=12\frac{AD}{DB} = \frac{1}{2}
BPPH=8/1=8:1\frac{BP}{PH} = 8/1 = 8:1

3. 最終的な答え

(1) DF:BH = 1:3
(2) PH:DF = 1:9
(3) BP:PH = 8:1

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