(1) 1から200までの番号が書かれた200個のボールが入った袋から、以下の手順でボールを取り出します。取り出したボールは袋に戻しません。 * 7の倍数のボールをすべて取り出す。 * 5の倍数のボールをすべて取り出す。 * 2の倍数のボールをすべて取り出す。 (i) 最初の操作で取り出したボールの個数を求めます。 (ii) 2番目の操作の後、袋に残っているボールの数を求めます。 (iii) 3番目の操作の後、袋に残っているボールの数を求めます。 (2) 3で割ると2余り、5で割ると1余り、7で割ると6余る自然数のうち、最小の数と3桁で最大の数を求めます。 (3) $\sqrt{\frac{135n}{28}}$が有理数となるような自然数 $n$ のうち、最小の数を求めます。

算数数の性質倍数約数最小公倍数最大公約数合同式平方根
2025/8/12

1. 問題の内容

(1) 1から200までの番号が書かれた200個のボールが入った袋から、以下の手順でボールを取り出します。取り出したボールは袋に戻しません。
* 7の倍数のボールをすべて取り出す。
* 5の倍数のボールをすべて取り出す。
* 2の倍数のボールをすべて取り出す。
(i) 最初の操作で取り出したボールの個数を求めます。
(ii) 2番目の操作の後、袋に残っているボールの数を求めます。
(iii) 3番目の操作の後、袋に残っているボールの数を求めます。
(2) 3で割ると2余り、5で割ると1余り、7で割ると6余る自然数のうち、最小の数と3桁で最大の数を求めます。
(3) 135n28\sqrt{\frac{135n}{28}}が有理数となるような自然数 nn のうち、最小の数を求めます。

2. 解き方の手順

(1) (i) 1から200までの7の倍数の個数を求めます。
200÷7=28.57...200 \div 7 = 28.57... なので、7の倍数は28個です。
(ii) 最初の操作で7の倍数を取り除いた後、袋には 20028=172200 - 28 = 172 個のボールが残っています。
次に5の倍数のボールを取り除きます。1から200までの5の倍数は 200÷5=40200 \div 5 = 40 個あります。
しかし、すでに7の倍数である5の倍数は取り除かれています。7の倍数である5の倍数、つまり35の倍数は、200÷35=5.71...200 \div 35 = 5.71... なので、5個あります。
したがって、2番目の操作で取り除く5の倍数は 405=3540 - 5 = 35 個です。
この操作の後、袋に残っているボールの数は 17235=137172 - 35 = 137 個です。
(iii) 2番目の操作の後、袋には137個のボールが残っています。
次に2の倍数のボールを取り除きます。1から200までの2の倍数は 200÷2=100200 \div 2 = 100 個あります。
最初に7の倍数を取り除いたので、2の倍数であって7の倍数である数はすでに取り除かれています。
7と2の最小公倍数は14なので、14の倍数は、200÷14=14.28...200 \div 14 = 14.28... より14個。
2番目に5の倍数を取り除いたので、2の倍数であって5の倍数である数はすでに取り除かれています。
5と2の最小公倍数は10なので、10の倍数は、200÷10=20200 \div 10 = 20 個。
さらに、2, 5, 7の公倍数である70の倍数は、200÷70=2.85...200 \div 70 = 2.85... より2個です。
したがって、取り除く2の倍数は 1001420+2=68100 - 14 - 20 + 2 = 68 個です。
この操作の後、袋に残っているボールの数は 13768=69137 - 68 = 69 個です。
(2) 求める数を xx とします。
x2(mod3)x \equiv 2 \pmod{3}
x1(mod5)x \equiv 1 \pmod{5}
x6(mod7)x \equiv 6 \pmod{7}
x=3a+2=5b+1=7c+6x = 3a + 2 = 5b + 1 = 7c + 6 と書けます。
x1(mod5)x \equiv 1 \pmod{5}より、x=5b+1x = 5b + 1 なので、
x=5b+16(mod7)x = 5b + 1 \equiv 6 \pmod{7}
5b5(mod7)5b \equiv 5 \pmod{7}
b1(mod7)b \equiv 1 \pmod{7}
よって、b=7k+1b = 7k + 1 と書ける。
x=5(7k+1)+1=35k+6x = 5(7k + 1) + 1 = 35k + 6
x=35k+62(mod3)x = 35k + 6 \equiv 2 \pmod{3}
35k4(mod3)35k \equiv -4 \pmod{3}
2k12(mod3)2k \equiv -1 \equiv 2 \pmod{3}
k1(mod3)k \equiv 1 \pmod{3}
よって、k=3m+1k = 3m + 1 と書ける。
x=35(3m+1)+6=105m+41x = 35(3m + 1) + 6 = 105m + 41
したがって、x41(mod105)x \equiv 41 \pmod{105}
最小の数は41です。
3桁で最大の数は、105m+41<1000105m + 41 < 1000を満たす最大の整数mmを求めます。
105m<959105m < 959
m<9.133...m < 9.133...
m=9m = 9
x=105×9+41=945+41=986x = 105 \times 9 + 41 = 945 + 41 = 986
(3) 135n28=335n227=3235n7\sqrt{\frac{135n}{28}} = \sqrt{\frac{3^3 \cdot 5 \cdot n}{2^2 \cdot 7}} = \frac{3}{2}\sqrt{\frac{3 \cdot 5 \cdot n}{7}}
135n28\sqrt{\frac{135n}{28}}が有理数となるためには、35n7\frac{3 \cdot 5 \cdot n}{7}が平方数である必要があります。
したがって、n=357=105n = 3 \cdot 5 \cdot 7 = 105 のとき、
135n28=3235(357)7=3235=452\sqrt{\frac{135n}{28}} = \frac{3}{2}\sqrt{\frac{3 \cdot 5 \cdot (3 \cdot 5 \cdot 7)}{7}} = \frac{3}{2} \cdot 3 \cdot 5 = \frac{45}{2}

3. 最終的な答え

(1) (i) 28個
(ii) 137個
(iii) 69個
(2) 最小の数:41、3桁で最大の数:986
(3) 105