媒介変数 $t$ を用いて表された以下の式が、$xy$平面上でどのような曲線を表すかを図示する問題です。 $x = \frac{1-t^2}{1+t^2}$, $y = \frac{4t}{1+t^2}$ また、$t = \tan \theta$ とおき、$ \tan \theta$ の性質を利用して考えることが指示されています。

幾何学媒介変数曲線楕円三角関数
2025/3/19

1. 問題の内容

媒介変数 tt を用いて表された以下の式が、xyxy平面上でどのような曲線を表すかを図示する問題です。
x=1t21+t2x = \frac{1-t^2}{1+t^2}, y=4t1+t2y = \frac{4t}{1+t^2}
また、t=tanθt = \tan \theta とおき、tanθ \tan \theta の性質を利用して考えることが指示されています。

2. 解き方の手順

まず、t=tanθt = \tan \theta と置換します。このとき、
x=1tan2θ1+tan2θx = \frac{1 - \tan^2 \theta}{1 + \tan^2 \theta}
y=4tanθ1+tan2θy = \frac{4 \tan \theta}{1 + \tan^2 \theta}
となります。
三角関数の公式を利用して、xxyyの式を簡略化します。
xxについて、
x=1tan2θ1+tan2θ=1sin2θcos2θ1+sin2θcos2θ=cos2θsin2θcos2θ+sin2θ=cos2θx = \frac{1 - \tan^2 \theta}{1 + \tan^2 \theta} = \frac{1 - \frac{\sin^2 \theta}{\cos^2 \theta}}{1 + \frac{\sin^2 \theta}{\cos^2 \theta}} = \frac{\cos^2 \theta - \sin^2 \theta}{\cos^2 \theta + \sin^2 \theta} = \cos 2\theta
したがって、
x=cos2θx = \cos 2\theta
yyについて、
y=4tanθ1+tan2θ=4sinθcosθ1+sin2θcos2θ=4sinθcosθcos2θ+sin2θ=4sinθcosθ=2(2sinθcosθ)=2sin2θy = \frac{4 \tan \theta}{1 + \tan^2 \theta} = \frac{4 \frac{\sin \theta}{\cos \theta}}{1 + \frac{\sin^2 \theta}{\cos^2 \theta}} = \frac{4 \sin \theta \cos \theta}{\cos^2 \theta + \sin^2 \theta} = 4 \sin \theta \cos \theta = 2(2 \sin \theta \cos \theta) = 2 \sin 2\theta
したがって、
y=2sin2θy = 2 \sin 2\theta
x=cos2θx = \cos 2\thetay=2sin2θy = 2 \sin 2\theta であるから、
x2+(y2)2=cos22θ+sin22θ=1x^2 + (\frac{y}{2})^2 = \cos^2 2\theta + \sin^2 2\theta = 1
整理すると、
x2+y24=1x^2 + \frac{y^2}{4} = 1
これは楕円の方程式です。
2θ2\thetaは任意の値を取れるので、xxは-1から1の値を取り、yyは-2から2の値を取ります。
したがって、x2+y24=1x^2 + \frac{y^2}{4} = 1 は楕円全体を表します。

3. 最終的な答え

この媒介変数表示は、x2+y24=1x^2 + \frac{y^2}{4} = 1 で表される楕円を表します。

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