問題4: 三角形ABCにおいて、3辺の長さが与えられたとき、角Cが鋭角、直角、鈍角のいずれであるかを調べる問題です。 (1) $a=9, b=10, c=12$ (2) $a=5, b=12, c=13$ 問題5: 三角形ABCにおいて、$\sin A : \sin B : \sin C = \sqrt{2} : \sqrt{5} : 1$ が成り立つとき、この三角形の最も大きい角度を求める問題です。

幾何学三角比余弦定理正弦定理三角形角度
2025/3/20

1. 問題の内容

問題4: 三角形ABCにおいて、3辺の長さが与えられたとき、角Cが鋭角、直角、鈍角のいずれであるかを調べる問題です。
(1) a=9,b=10,c=12a=9, b=10, c=12
(2) a=5,b=12,c=13a=5, b=12, c=13
問題5: 三角形ABCにおいて、sinA:sinB:sinC=2:5:1\sin A : \sin B : \sin C = \sqrt{2} : \sqrt{5} : 1 が成り立つとき、この三角形の最も大きい角度を求める問題です。

2. 解き方の手順

問題4:
角Cの種類の判定には、余弦定理を利用します。余弦定理は以下の通りです。
c2=a2+b22abcosCc^2 = a^2 + b^2 - 2ab\cos C
この式を変形すると、
cosC=a2+b2c22ab\cos C = \frac{a^2 + b^2 - c^2}{2ab}
cosC\cos C の符号によって、角Cの種類を判別できます。
* cosC>0\cos C > 0 ならば、角Cは鋭角です。
* cosC=0\cos C = 0 ならば、角Cは直角です。
* cosC<0\cos C < 0 ならば、角Cは鈍角です。
(1) a=9,b=10,c=12a=9, b=10, c=12 の場合:
cosC=92+1021222910=81+100144180=37180>0\cos C = \frac{9^2 + 10^2 - 12^2}{2 \cdot 9 \cdot 10} = \frac{81 + 100 - 144}{180} = \frac{37}{180} > 0
したがって、角Cは鋭角です。
(2) a=5,b=12,c=13a=5, b=12, c=13 の場合:
cosC=52+1221322512=25+144169120=0120=0\cos C = \frac{5^2 + 12^2 - 13^2}{2 \cdot 5 \cdot 12} = \frac{25 + 144 - 169}{120} = \frac{0}{120} = 0
したがって、角Cは直角です。
問題5:
正弦定理より、a:b:c=sinA:sinB:sinCa:b:c = \sin A : \sin B : \sin C が成り立ちます。
したがって、a:b:c=2:5:1a:b:c = \sqrt{2} : \sqrt{5} : 1 です。
ある定数 k>0k > 0 を用いて、a=2k,b=5k,c=ka = \sqrt{2}k, b = \sqrt{5}k, c = k と表すことができます。
最も大きい角は、最も長い辺の対角です。この場合、b=5kb = \sqrt{5}k が最も長いので、角Bが最も大きいです。
余弦定理を用いて角Bを求めます。
cosB=a2+c2b22ac=(2k)2+k2(5k)222kk=2k2+k25k222k2=2k222k2=12=22\cos B = \frac{a^2 + c^2 - b^2}{2ac} = \frac{(\sqrt{2}k)^2 + k^2 - (\sqrt{5}k)^2}{2 \cdot \sqrt{2}k \cdot k} = \frac{2k^2 + k^2 - 5k^2}{2\sqrt{2}k^2} = \frac{-2k^2}{2\sqrt{2}k^2} = -\frac{1}{\sqrt{2}} = -\frac{\sqrt{2}}{2}
cosB=22\cos B = -\frac{\sqrt{2}}{2} となる角Bは 135135^\circ です。

3. 最終的な答え

問題4:
(1) 鋭角
(2) 直角
問題5:
135135^\circ

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