(1) 奇数と奇数の和が偶数になることを説明する。 (2) 偶数と偶数の積が4の倍数になることを説明する。

数論整数の性質偶数奇数倍数証明
2025/5/22

1. 問題の内容

(1) 奇数と奇数の和が偶数になることを説明する。
(2) 偶数と偶数の積が4の倍数になることを説明する。

2. 解き方の手順

(1)
奇数は整数 m,nm, n を用いてそれぞれ 2m+12m+1, 2n+12n+1 と表せる。
このとき、奇数と奇数の和は
(2m+1)+(2n+1)=2m+2n+2=2(m+n+1) (2m+1) + (2n+1) = 2m + 2n + 2 = 2(m+n+1)
m+n+1m+n+1 は整数なので、2(m+n+1)2(m+n+1) は2の倍数、つまり偶数である。
したがって、奇数と奇数の和は偶数である。
(2)
偶数は整数 p,qp, q を用いてそれぞれ 2p2p, 2q2q と表せる。
このとき、偶数と偶数の積は
(2p)×(2q)=4pq (2p) \times (2q) = 4pq
pqpq は整数なので、4pq4pq は4の倍数である。
したがって、偶数と偶数の積は4の倍数である。

3. 最終的な答え

(1)
奇数は整数 m,nm, n を用いてそれぞれ 2m+12m+1, 2n+12n+1 と表せる。このとき、奇数と奇数の和は 2(m+n+1)2(m+n+1) となり、これは偶数である。よって、奇数と奇数の和は偶数である。
(2)
偶数は整数 p,qp, q を用いてそれぞれ 2p2p, 2q2q と表せる。このとき、偶数と偶数の積は 4pq4pq となり、これは4の倍数である。よって、偶数と偶数の積は4の倍数である。

「数論」の関連問題

問題は、与えられた数について、正の約数の個数とその総和を求めることです。ここでは、(1) $5 \cdot 2^3$ と (2) 108 について求めます。

約数素因数分解整数の性質
2025/5/24

整数 $m, n$ について、命題「$m^2 + n^2$ が奇数ならば、$mn$ は偶数である」を対偶を考えることによって証明する。

整数命題対偶証明
2025/5/24

1から100までの整数について、以下の2つの条件を満たす整数の個数を求める。 (1) 2, 3, 7の少なくとも1つで割り切れる数 (2) 2では割り切れるが、3でも7でも割り切れない数

整数の性質包除原理約数集合
2025/5/24

$\sqrt{2k-1}$ が整数となるような正の整数 $k$ を2つ求める問題です。

平方根整数の性質方程式
2025/5/23

2022以下の自然数のうち、4で割ると3余り、かつ11で割ると5余る数は何個あるかを求める問題です。

合同式不定方程式整数問題剰余中国剰余定理
2025/5/23

問題は、素数がどのようなものかを、11Pを参考にして20字程度で答えることを求めています。

素数整数の性質約数
2025/5/23

2つの整数の最大公約数(GCD)をユークリッドの互除法によって求め、それぞれの数を因数分解し、暗号を解読してアナグラムを解き、対応する単語を答える問題です。

最大公約数ユークリッドの互除法素因数分解暗号解読
2025/5/23

671と781という2つの数字が与えられています。これらの数字に対して、まず最大公約数を求め、その後、問題文にあるテキスト72ページの暗号キー(a=2, b=3,...)を用いて、2つの数字から暗号を...

最大公約数因数分解素数暗号アナグラム
2025/5/23

ユークリッドの互除法を用います。 $781 = 671 \times 1 + 110$ $671 = 110 \times 6 + 11$ $110 = 11 \times 1...

最大公約数ユークリッドの互除法因数分解暗号
2025/5/23

$\sqrt{2}$が無理数であることを用いて、「$1+\sqrt{2}$は無理数である」という命題を背理法で証明する。空欄(1)~(6)に当てはまる選択肢I~IVを正しい順に並べる問題。

背理法無理数有理数数学的証明
2025/5/22