与えられた数について、正の約数の個数と、その約数の総和を求める問題です。 (1) $5 \cdot 2^3$ (2) 108 (3) 540

数論約数素因数分解約数の個数約数の総和
2025/6/6

1. 問題の内容

与えられた数について、正の約数の個数と、その約数の総和を求める問題です。
(1) 5235 \cdot 2^3
(2) 108
(3) 540

2. 解き方の手順

正の約数の個数と総和を求めるには、まず与えられた数を素因数分解します。
素因数分解の結果が p1e1p2e2pnenp_1^{e_1} \cdot p_2^{e_2} \cdots p_n^{e_n} であるとき、約数の個数は (e1+1)(e2+1)(en+1)(e_1+1)(e_2+1)\cdots(e_n+1) であり、約数の総和は (1+p1+p12++p1e1)(1+p2+p22++p2e2)(1+pn+pn2++pnen)(1+p_1+p_1^2+\cdots+p_1^{e_1})(1+p_2+p_2^2+\cdots+p_2^{e_2})\cdots(1+p_n+p_n^2+\cdots+p_n^{e_n}) で計算できます。
(1) 523=51235 \cdot 2^3 = 5^1 \cdot 2^3
約数の個数は (1+1)(3+1)=24=8(1+1)(3+1) = 2 \cdot 4 = 8 個です。
約数の総和は (1+5)(1+2+22+23)=6(1+2+4+8)=615=90(1+5)(1+2+2^2+2^3) = 6(1+2+4+8) = 6 \cdot 15 = 90 です。
(2) 108=2233108 = 2^2 \cdot 3^3
約数の個数は (2+1)(3+1)=34=12(2+1)(3+1) = 3 \cdot 4 = 12 個です。
約数の総和は (1+2+22)(1+3+32+33)=(1+2+4)(1+3+9+27)=740=280(1+2+2^2)(1+3+3^2+3^3) = (1+2+4)(1+3+9+27) = 7 \cdot 40 = 280 です。
(3) 540=223351540 = 2^2 \cdot 3^3 \cdot 5^1
約数の個数は (2+1)(3+1)(1+1)=342=24(2+1)(3+1)(1+1) = 3 \cdot 4 \cdot 2 = 24 個です。
約数の総和は (1+2+22)(1+3+32+33)(1+5)=(1+2+4)(1+3+9+27)(6)=7406=2806=1680(1+2+2^2)(1+3+3^2+3^3)(1+5) = (1+2+4)(1+3+9+27)(6) = 7 \cdot 40 \cdot 6 = 280 \cdot 6 = 1680 です。

3. 最終的な答え

(1) 約数の個数: 8個、約数の総和: 90
(2) 約数の個数: 12個、約数の総和: 280
(3) 約数の個数: 24個、約数の総和: 1680

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