$a_1, a_2, a_3, a_4, a_5$は正の整数で、$a_1 < a_2 < a_3 < a_4 < a_5$とする。 2つの集合$A = \{a_1, a_2, a_3, a_4, a_5\}$、$B = \{a_1^2, a_2^2, a_3^2, a_4^2, a_5^2\}$について、次の条件(i)~(iii)を満たす集合Aを求める。 (i) $A \cap B = \{a_2, a_5\}$ (ii) $a_2 + a_5 = 20$ (iii) $A \cup B$に属する整数の和は444
2025/6/6
1. 問題の内容
は正の整数で、とする。
2つの集合、について、次の条件(i)~(iii)を満たす集合Aを求める。
(i)
(ii)
(iii) に属する整数の和は444
2. 解き方の手順
(i)の条件から、とは、との両方に属する。したがって、とはそれぞれの要素であり、の要素でもあるので、ととなるようなが存在する。さらに、であるから、 または 。同様に、 または 。
の場合、となる。しかし、より、。となり、これは矛盾する。
したがって、である。同様にの場合、となり、であることに反する。したがって、とはならない。はを意味するが、は最大値であるため、を満たさない。よって、 および である。
から、は平方数であり、はより、となるが、は最大値であり、を満たさないので、これはありえない。
したがって、とは、との共通要素であり、を満たす。また、かつとなるが存在する。
(ii)の条件より、であるから、である。考えられるの値は、平方数であるから、。
もし、のとき、。
もし、のとき、。
もし、のとき、。
ここで、に属する整数の和は444である。
場合分けを行う。
(1) のとき。
のとき、 (小さい)
のとき、 (小さい)
のとき、 (小さい)
のとき、 (小さい)
(2) のとき。
はありえない
の時 のため を満たさない。
条件(i)より、とはとの共通要素であるため、とを満たすが存在する。ここで、またはが成り立つ可能性がある。
の時、である。なので、である。であるためには自然数が入る。
の時、である。なので、となるが、を満たさない。
ここで、を考える。
(i)を満たさない。
、かつ
(ii)
, よって
,
はを満たさない
3. 最終的な答え
集合Aは存在しません。