R^3空間内で、与えられた3点を通る平面の方程式を $x, y, z$ の1次式で求める問題です。 (1) 3点 $A(1, 4, 2), B(3, -2, 0), C(2, 1, 3)$ を通る平面 (2) 3点 $O(0, 0, 0), A(1, 2, 3), B(-2, 1, -1)$ を通る平面

幾何学ベクトル平面の方程式外積空間ベクトル
2025/7/27

1. 問題の内容

R^3空間内で、与えられた3点を通る平面の方程式を x,y,zx, y, z の1次式で求める問題です。
(1) 3点 A(1,4,2),B(3,2,0),C(2,1,3)A(1, 4, 2), B(3, -2, 0), C(2, 1, 3) を通る平面
(2) 3点 O(0,0,0),A(1,2,3),B(2,1,1)O(0, 0, 0), A(1, 2, 3), B(-2, 1, -1) を通る平面

2. 解き方の手順

(1) 3点 A,B,CA, B, C を通る平面の方程式を求めます。
まず、ベクトル AB\overrightarrow{AB}AC\overrightarrow{AC} を求めます。
AB=BA=(31,24,02)=(2,6,2)\overrightarrow{AB} = B - A = (3-1, -2-4, 0-2) = (2, -6, -2)
AC=CA=(21,14,32)=(1,3,1)\overrightarrow{AC} = C - A = (2-1, 1-4, 3-2) = (1, -3, 1)
次に、AB\overrightarrow{AB}AC\overrightarrow{AC} の外積を計算して、平面の法線ベクトル n\vec{n} を求めます。
n=AB×AC=ijk262131=(66)i(2(2))j+(6(6))k=(12,4,0)\vec{n} = \overrightarrow{AB} \times \overrightarrow{AC} = \begin{vmatrix} \vec{i} & \vec{j} & \vec{k} \\ 2 & -6 & -2 \\ 1 & -3 & 1 \end{vmatrix} = (-6 - 6)\vec{i} - (2 - (-2))\vec{j} + (-6 - (-6))\vec{k} = (-12, -4, 0)
法線ベクトルは (12,4,0)(-12, -4, 0) なので、(3,1,0)(3, 1, 0) も法線ベクトルとして使用できます。
平面の方程式は ax+by+cz=dax + by + cz = d の形で表され、法線ベクトルが (a,b,c)(a, b, c) に対応します。
したがって、平面の方程式は 3x+y+0z=d3x + y + 0z = d となります。
A(1,4,2)A(1, 4, 2) が平面上にあるので、これを代入して dd を求めます。
3(1)+4+0(2)=d3(1) + 4 + 0(2) = d
d=3+4=7d = 3 + 4 = 7
したがって、平面の方程式は 3x+y=73x + y = 7 となります。
(2) 3点 O,A,BO, A, B を通る平面の方程式を求めます。
ベクトル OA\overrightarrow{OA}OB\overrightarrow{OB} を求めます。
OA=AO=(1,2,3)\overrightarrow{OA} = A - O = (1, 2, 3)
OB=BO=(2,1,1)\overrightarrow{OB} = B - O = (-2, 1, -1)
次に、OA\overrightarrow{OA}OB\overrightarrow{OB} の外積を計算して、平面の法線ベクトル n\vec{n} を求めます。
n=OA×OB=ijk123211=(23)i(1(6))j+(1(4))k=(5,5,5)\vec{n} = \overrightarrow{OA} \times \overrightarrow{OB} = \begin{vmatrix} \vec{i} & \vec{j} & \vec{k} \\ 1 & 2 & 3 \\ -2 & 1 & -1 \end{vmatrix} = (-2 - 3)\vec{i} - (-1 - (-6))\vec{j} + (1 - (-4))\vec{k} = (-5, -5, 5)
法線ベクトルは (5,5,5)(-5, -5, 5) なので、(1,1,1)(1, 1, -1) も法線ベクトルとして使用できます。
平面の方程式は ax+by+cz=dax + by + cz = d の形で表され、法線ベクトルが (a,b,c)(a, b, c) に対応します。
したがって、平面の方程式は x+yz=dx + y - z = d となります。
O(0,0,0)O(0, 0, 0) が平面上にあるので、これを代入して dd を求めます。
0+00=d0 + 0 - 0 = d
d=0d = 0
したがって、平面の方程式は x+yz=0x + y - z = 0 となります。

3. 最終的な答え

(1) 3x+y=73x + y = 7
(2) x+yz=0x + y - z = 0

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