AとBが連続して試合を行い、先に4勝した方を優勝とする。1回の試合でAが勝つ確率は $\frac{2}{3}$ であり、引き分けはないものとする。 (1) ちょうど5試合目でAが優勝する確率を求める。 (2) ちょうど7試合目でAが優勝が決まる確率を求める。

確率論・統計学確率二項分布試合確率計算
2025/7/29

1. 問題の内容

AとBが連続して試合を行い、先に4勝した方を優勝とする。1回の試合でAが勝つ確率は 23\frac{2}{3} であり、引き分けはないものとする。
(1) ちょうど5試合目でAが優勝する確率を求める。
(2) ちょうど7試合目でAが優勝が決まる確率を求める。

2. 解き方の手順

(1) 5試合目でAが優勝するには、5試合目にAが勝ち、最初の4試合でAが3勝する必要がある。最初の4試合でAが3勝する確率は、二項分布に従う。確率は 4C3(23)3(13)1{}_4 C_3 (\frac{2}{3})^3 (\frac{1}{3})^1 である。5試合目にAが勝つ確率は 23\frac{2}{3} である。したがって、5試合目でAが優勝する確率は、
4C3(23)3(13)1×23=4×827×13×23=64243{}_4 C_3 \left(\frac{2}{3}\right)^3 \left(\frac{1}{3}\right)^1 \times \frac{2}{3} = 4 \times \frac{8}{27} \times \frac{1}{3} \times \frac{2}{3} = \frac{64}{243}
これを分母が 353^5 になるようにすると、64243=6435\frac{64}{243}=\frac{64}{3^5}となる。
(2) 7試合目でAが優勝するには、7試合目にAが勝ち、最初の6試合でAが3勝する必要がある。最初の6試合でAが3勝する確率は、二項分布に従う。確率は 6C3(23)3(13)3{}_6 C_3 (\frac{2}{3})^3 (\frac{1}{3})^3 である。7試合目にAが勝つ確率は 23\frac{2}{3} である。したがって、7試合目でAが優勝する確率は、
6C3(23)3(13)3×23=20×827×127×23=3202187{}_6 C_3 \left(\frac{2}{3}\right)^3 \left(\frac{1}{3}\right)^3 \times \frac{2}{3} = 20 \times \frac{8}{27} \times \frac{1}{27} \times \frac{2}{3} = \frac{320}{2187}
これを分母が 37=21873^7=2187 になるようにすると、3202187=32037\frac{320}{2187}=\frac{320}{3^7}となる。
36=7293^6=729 なので 3202187=320/3729=320/336\frac{320}{2187}=\frac{320/3}{729}=\frac{320/3}{3^6} とすると、整数にはならない。

3. 最終的な答え

(1) ちょうど5試合目でAが優勝する確率は 6435\frac{64}{3^5} である。
(2) ちょうど7試合目でAが優勝が決まる確率は 32037\frac{320}{3^7} である。
しかし問題文の分母が 363^6 なので、誤植の可能性が高いです。 もし、ちょうど6試合目でAが優勝が決まる確率を求めよという問題であれば、Aが5試合目で優勝する確率の計算と同様に、6試合目にAが勝ち、最初の5試合でAが3勝する必要があるので、
5C3(23)3(13)2×23=10×827×19×23=160729{}_5 C_3 (\frac{2}{3})^3 (\frac{1}{3})^2 \times \frac{2}{3} = 10 \times \frac{8}{27} \times \frac{1}{9} \times \frac{2}{3} = \frac{160}{729}
この場合は答えは 16036\frac{160}{3^6} となる。
アイ: 64
ウエオ: 160 (ただし、問題文の条件からすると、ちょうど6試合目でAが優勝する確率を求める場合)

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