(1) 数学の平均点
与えられた12人の数学の得点は、1, 2, 4, 4, 5, 6, 6, 7, 8, 9, 10, 10です。平均点はこれらの合計を人数で割ったものです。
平均点=(1+2+4+4+5+6+6+7+8+9+10+10)/12=72/12=6 (2) 数学の分散と標準偏差
数学の分散を計算します。分散は、各データ点と平均点の差の二乗の平均です。
各データ点との差の二乗は次の通りです。
(1−6)2=25, (2−6)2=16, (4−6)2=4, (4−6)2=4, (5−6)2=1, (6−6)2=0, (6−6)2=0, (7−6)2=1, (8−6)2=4, (9−6)2=9, (10−6)2=16, (10−6)2=16 分散の合計は、 25+16+4+4+1+0+0+1+4+9+16+16=96 分散は 96/12=8 標準偏差は分散の平方根なので、 8=22≈2×1.41=2.82 問題文より小数第1位を四捨五入するので、標準偏差は3になります。
(3) 数学と英語の偏差値
偏差値は、
偏差値=50+10×(得点−平均点)/標準偏差 で計算されます。
数学の偏差値は、 50+10×(7−6)/3=50+10/3≈50+3.33=53.33 少数第1位を四捨五入すると53。
英語の偏差値の標準偏差は0.5=22≈21.41=0.705 英語の偏差値は、50+10×(7−6)/0.5≈50+10/0.705=50+14.18≈64.18 少数第1位を四捨五入すると64。
(4) 偏差値の基準となる値について
問題文の通り、得点が平均点と同じなら偏差値は50、平均点より標準偏差分だけ高いなら偏差値は60、平均点より標準偏差分だけ低いなら偏差値は40となります。
(5) 数学と英語の順位
数学の偏差値から、上位35%の位置にいるので、12人中上位何位かは、
12×0.35=4.2 少数第1位を四捨五入して4位。
英語の偏差値から、上位8%の位置にいるので、
12×0.08=0.96 少数第1位を四捨五入して1位。