恵美さんと由衣さんが数学と英語のテストの結果について話している会話から、空欄になっている箇所(分散、標準偏差、偏差値、順位)を計算する問題です。 与えられている情報は、クラスの人数、テストの点数分布、自分の点数、英語のテストの分散などです。

確率論・統計学分散標準偏差偏差値統計順位
2025/7/29

1. 問題の内容

恵美さんと由衣さんが数学と英語のテストの結果について話している会話から、空欄になっている箇所(分散、標準偏差、偏差値、順位)を計算する問題です。
与えられている情報は、クラスの人数、テストの点数分布、自分の点数、英語のテストの分散などです。

2. 解き方の手順

(1) 数学の分散と標準偏差を求める
与えられた数学の点数データ 1,2,4,4,5,6,6,7,8,9,10,101, 2, 4, 4, 5, 6, 6, 7, 8, 9, 10, 10 から、平均値を計算します。
平均値 =(1+2+4+4+5+6+6+7+8+9+10+10)/12=72/12=6= (1+2+4+4+5+6+6+7+8+9+10+10)/12 = 72/12 = 6
分散を計算します。
分散 =i=112(xixˉ)212= \frac{\sum_{i=1}^{12} (x_i - \bar{x})^2}{12}
=[(16)2+(26)2+(46)2+(46)2+(56)2+(66)2+(66)2+(76)2+(86)2+(96)2+(106)2+(106)2]/12= [(1-6)^2 + (2-6)^2 + (4-6)^2 + (4-6)^2 + (5-6)^2 + (6-6)^2 + (6-6)^2 + (7-6)^2 + (8-6)^2 + (9-6)^2 + (10-6)^2 + (10-6)^2]/12
=[25+16+4+4+1+0+0+1+4+9+16+16]/12= [25 + 16 + 4 + 4 + 1 + 0 + 0 + 1 + 4 + 9 + 16 + 16]/12
=96/12=8= 96/12 = 8
標準偏差を計算します。
標準偏差 =分散=8=222×1.41=2.82= \sqrt{分散} = \sqrt{8} = 2\sqrt{2} \approx 2 \times 1.41 = 2.82
(2) 数学と英語の偏差値を求める
数学の偏差値の式:偏差値=50+得点平均点標準偏差×10\text{偏差値} = 50 + \frac{\text{得点} - \text{平均点}}{\text{標準偏差}} \times 10
由衣さんの数学の得点 77、平均点 66、標準偏差 222\sqrt{2} なので、数学の偏差値は、
数学の偏差値=50+7622×10=50+1022=50+52=50+522=50+5×1.412=50+7.052=50+3.52553.5\text{数学の偏差値} = 50 + \frac{7 - 6}{2\sqrt{2}} \times 10 = 50 + \frac{10}{2\sqrt{2}} = 50 + \frac{5}{\sqrt{2}} = 50 + \frac{5\sqrt{2}}{2} = 50 + \frac{5 \times 1.41}{2} = 50 + \frac{7.05}{2} = 50 + 3.525 \approx 53.5
小数第1位を四捨五入すると、54 となります。
英語の分散は 0.50.5 なので、標準偏差は 0.5=12=12=221.412=0.705\sqrt{0.5} = \sqrt{\frac{1}{2}} = \frac{1}{\sqrt{2}} = \frac{\sqrt{2}}{2} \approx \frac{1.41}{2} = 0.705
由衣さんの英語の得点 77、平均点 66、標準偏差 22\frac{\sqrt{2}}{2} なので、英語の偏差値は、
英語の偏差値=50+762/2×10=50+102/2=50+202=50+2022=50+102=50+10×1.41=50+14.1=64.1\text{英語の偏差値} = 50 + \frac{7 - 6}{\sqrt{2}/2} \times 10 = 50 + \frac{10}{\sqrt{2}/2} = 50 + \frac{20}{\sqrt{2}} = 50 + \frac{20\sqrt{2}}{2} = 50 + 10\sqrt{2} = 50 + 10 \times 1.41 = 50 + 14.1 = 64.1
小数第1位を四捨五入すると、64 となります。
(3) 数学と英語の順位を求める
数学の偏差値は上位36%の位置にいるので、12人中 12×0.36=4.3212 \times 0.36 = 4.32
小数点以下を四捨五入して考えると 4 と 5 の間になります。
4.5/12.5=x/(4.50.5)4.5/12.5=x/4x=4×4.5/12.5=1.4414.5/12.5 = x/(4.5 - 0.5) \rightarrow 4.5/12.5 = x/4 \rightarrow x = 4 \times 4.5/12.5= 1.44 \approx 1
3+1+443+1+4 \approx 4
英語の偏差値は上位8%の位置にいるので、12人中 12×0.08=0.9612 \times 0.08 = 0.96
順位 =0.5×1+10.5=1+10.5=1.5= 0.5 \times 1+1-0.5 = 1+1-0.5 = 1.5
少数第一位を四捨五入すると、1 となります。

3. 最終的な答え

分散は 8、標準偏差は 2.82.8、数学の偏差値は 54、英語の偏差値は 64、数学の順位は 4位、英語の順位は 1位。

「確率論・統計学」の関連問題

母平均 $m$, 母標準偏差 $30$ の母集団から大きさ $100$ の標本を無作為抽出し、標本平均 $\bar{X} = 80$ が得られた。$m$ に対する信頼度 $95\%$ の信頼区間を求め...

信頼区間標本平均母標準偏差標本サイズ
2025/7/29

問題39は、母音a, i, u, e, oと子音k, s, tの8個の文字を1列に並べる場合の数を求める問題です。 (1)は両端が母音である場合の数、(2)は母音5個が続いて並ぶ場合の数を求めます。

順列組み合わせ場合の数母音子音
2025/7/29

(1) 1個のサイコロを1回投げるとき、出る目の数を$X$とする。$X$の期待値$E(X)$と分散$V(X)$、および$E(2X+3)$と$V(2X+3)$を求める。 (2) 1個のサイコロを6回投げ...

期待値分散確率変数サイコロ
2025/7/29

問題5と6を解きます。 問題5は、10本のくじの中に3本の当たりくじがあるとき、A, B, Cの3人が順に1本ずつ引く(引いたくじは戻さない)場合の確率を求める問題です。具体的には、AとBがともに当た...

確率期待値組み合わせ
2025/7/29

あるクラスで無作為に1人を選んだとき、その人が部活動をしている確率は $5/6$ 、習い事をしている確率は $3/5$ 、部活動も習い事もしていない確率は $1/15$ である。 (1) このクラスで...

確率条件付き確率事象
2025/7/29

(1) 10人の生徒から3人を選んで1列に並べるときの並び順を求める。 (2) 7個の数字1, 2, 3, 4, 5, 6, 7のうちの異なる4個を並べて作る4桁の整数の個数を求める。

順列組み合わせ場合の数
2025/7/29

確率の問題が6つあります。 (1) 3人または4人でじゃんけんをしたときの確率 (2) 赤玉と白玉が入った袋から玉を取り出す確率 (3) サイコロを繰り返し投げたときの確率 (4) 条件付き確率 (5...

確率組み合わせ反復試行条件付き確率期待値確率の乗法定理
2025/7/29

50円硬貨3枚を同時に投げて、表が出た硬貨をすべて貰えるゲームがある。 (1) 1回のゲームで受け取れる金額の期待値を求めよ。 (2) このゲームの参加料が1回80円のとき、このゲームに参加することは...

期待値確率コインゲーム
2025/7/29

3枚の硬貨を同時に投げるとき、表が出る枚数の期待値を求める問題です。

期待値二項分布確率
2025/7/29

12本のくじの中に当たりくじが5本ある。A, Bの2人がこの順にくじを1本ずつ引く。ただし、引いたくじは元に戻さない。このとき、Bが当たる確率を求めよ。

確率条件付き確率くじ引き
2025/7/29