半径2cm、中心角120°のおうぎ形PQRが、直線l上を問題文に示された3つの操作に従って移動するとき、点Pが描く線の長さを求める問題です。ただし、円周率は$\pi$を用いないこと。

幾何学おうぎ形軌跡回転弧の長さ
2025/7/29

1. 問題の内容

半径2cm、中心角120°のおうぎ形PQRが、直線l上を問題文に示された3つの操作に従って移動するとき、点Pが描く線の長さを求める問題です。ただし、円周率はπ\piを用いないこと。

2. 解き方の手順

まず、それぞれの操作で点Pが描く軌跡を考えます。
操作1:点Qを中心に90°回転
点Pは点Qを中心とした半径PQ=2cmの扇形の弧を描きます。回転角は90°なので、この弧の長さは、
2π×2×90360=2π×2×14=π2\pi \times 2 \times \frac{90}{360} = 2\pi \times 2 \times \frac{1}{4} = \pi cm。
操作2:弧QRが直線lに接しながら転がる
点Pは直線に沿って移動します。弧QRの長さは2π×2×120360=2π×2×13=43π2\pi \times 2 \times \frac{120}{360} = 2\pi \times 2 \times \frac{1}{3} = \frac{4}{3}\pi cmです。
したがって点Pは43π\frac{4}{3}\pi cmだけ直線l上を移動します。
操作3:点Rを中心に90°回転
点Pは点Rを中心とした半径PR=2cmの扇形の弧を描きます。回転角は90°なので、この弧の長さは、
2π×2×90360=2π×2×14=π2\pi \times 2 \times \frac{90}{360} = 2\pi \times 2 \times \frac{1}{4} = \pi cm。
したがって、点Pが描く線の長さは、操作1での弧の長さ、操作2での直線部分の長さ、操作3での弧の長さを足し合わせたものです。
点Pが描く線の長さ = (操作1の弧の長さ) + (操作2の直線部分の長さ) + (操作3の弧の長さ)
=π+43π+π= \pi + \frac{4}{3}\pi + \pi

3. 最終的な答え

π+43π+π=3π+4π+3π3=103π\pi + \frac{4}{3}\pi + \pi = \frac{3\pi + 4\pi + 3\pi}{3} = \frac{10}{3}\pi
答え: 103π\frac{10}{3}\pi cm

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