(1) 点A(0, 0)からの距離と点B(3, 0)からの距離の比が1:2である点Pの軌跡を求めよ。 (2) 点A(-2, 0)からの距離と点B(1, 0)からの距離の比が2:1である点Pの軌跡を求めよ。

幾何学軌跡距離
2025/7/29

1. 問題の内容

(1) 点A(0, 0)からの距離と点B(3, 0)からの距離の比が1:2である点Pの軌跡を求めよ。
(2) 点A(-2, 0)からの距離と点B(1, 0)からの距離の比が2:1である点Pの軌跡を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 点Pの座標を(x, y)とする。点A(0, 0)と点P(x, y)の距離PAは、
PA=(x0)2+(y0)2=x2+y2PA = \sqrt{(x-0)^2 + (y-0)^2} = \sqrt{x^2 + y^2}
点B(3, 0)と点P(x, y)の距離PBは、
PB=(x3)2+(y0)2=(x3)2+y2PB = \sqrt{(x-3)^2 + (y-0)^2} = \sqrt{(x-3)^2 + y^2}
条件より、PA:PB = 1:2なので、2PA = PBである。
2x2+y2=(x3)2+y22\sqrt{x^2 + y^2} = \sqrt{(x-3)^2 + y^2}
両辺を2乗すると、
4(x2+y2)=(x3)2+y24(x^2 + y^2) = (x-3)^2 + y^2
4x2+4y2=x26x+9+y24x^2 + 4y^2 = x^2 - 6x + 9 + y^2
3x2+6x+3y2=93x^2 + 6x + 3y^2 = 9
x2+2x+y2=3x^2 + 2x + y^2 = 3
(x+1)21+y2=3(x+1)^2 - 1 + y^2 = 3
(x+1)2+y2=4(x+1)^2 + y^2 = 4
これは中心(-1, 0)、半径2の円である。
(2) 点Pの座標を(x, y)とする。点A(-2, 0)と点P(x, y)の距離PAは、
PA=(x+2)2+(y0)2=(x+2)2+y2PA = \sqrt{(x+2)^2 + (y-0)^2} = \sqrt{(x+2)^2 + y^2}
点B(1, 0)と点P(x, y)の距離PBは、
PB=(x1)2+(y0)2=(x1)2+y2PB = \sqrt{(x-1)^2 + (y-0)^2} = \sqrt{(x-1)^2 + y^2}
条件より、PA:PB = 2:1なので、PA = 2PBである。
(x+2)2+y2=2(x1)2+y2\sqrt{(x+2)^2 + y^2} = 2\sqrt{(x-1)^2 + y^2}
両辺を2乗すると、
(x+2)2+y2=4((x1)2+y2)(x+2)^2 + y^2 = 4((x-1)^2 + y^2)
x2+4x+4+y2=4(x22x+1+y2)x^2 + 4x + 4 + y^2 = 4(x^2 - 2x + 1 + y^2)
x2+4x+4+y2=4x28x+4+4y2x^2 + 4x + 4 + y^2 = 4x^2 - 8x + 4 + 4y^2
3x212x+3y2=03x^2 - 12x + 3y^2 = 0
x24x+y2=0x^2 - 4x + y^2 = 0
(x2)24+y2=0(x-2)^2 - 4 + y^2 = 0
(x2)2+y2=4(x-2)^2 + y^2 = 4
これは中心(2, 0)、半径2の円である。

3. 最終的な答え

(1) (x+1)2+y2=4(x+1)^2 + y^2 = 4 (中心(-1, 0), 半径2の円)
(2) (x2)2+y2=4(x-2)^2 + y^2 = 4 (中心(2, 0), 半径2の円)

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