関数の凹凸を調べるには、2階微分を計算し、その符号を調べます。変曲点は2階微分が0になる点、または2階微分が存在しない点です。
(1) まず、1階微分を計算します。
y′=dxdy=dxd(e−x2) 合成関数の微分を使って計算します。
y′=e−x2⋅(−2x)=−2xe−x2 (2) 次に、2階微分を計算します。
y′′=dx2d2y=dxd(−2xe−x2) 積の微分を使って計算します。
y′′=−2(e−x2+x(−2xe−x2))=−2e−x2+4x2e−x2=e−x2(4x2−2) (3) 2階微分が0になる点を求めます。
y′′=0 より、e−x2(4x2−2)=0 e−x2>0 なので、4x2−2=0 を解きます。 x2=21 x=±21=±22 (4) 凹凸を調べます。x<−22 のとき、4x2−2>0 より y′′>0 であり、下に凸です。−22<x<22 のとき、4x2−2<0 より y′′<0 であり、上に凸です。x>22 のとき、4x2−2>0 より y′′>0 であり、下に凸です。 (5) 変曲点を求めます。x=±22 の前後で2階微分の符号が変わるので、これらの点は変曲点です。それぞれの x に対する y の値を計算します。 y(22)=e−(22)2=e−21 y(−22)=e−(−22)2=e−21 したがって、変曲点は (22,e−21) と (−22,e−21) です。