関数 $y = \frac{3}{2}(e^{\frac{x}{3}} + e^{-\frac{x}{3}})$ の凹凸を調べ、変曲点を求める。

解析学関数の凹凸微分指数関数変曲点
2025/8/9

1. 問題の内容

関数 y=32(ex3+ex3)y = \frac{3}{2}(e^{\frac{x}{3}} + e^{-\frac{x}{3}}) の凹凸を調べ、変曲点を求める。

2. 解き方の手順

まず、与えられた関数を微分して、第一導関数と第二導関数を求めます。
y=32(ex3+ex3)y = \frac{3}{2}(e^{\frac{x}{3}} + e^{-\frac{x}{3}})
第一導関数 yy' を求める:
y=32(13ex313ex3)y' = \frac{3}{2}(\frac{1}{3}e^{\frac{x}{3}} - \frac{1}{3}e^{-\frac{x}{3}})
y=12(ex3ex3)y' = \frac{1}{2}(e^{\frac{x}{3}} - e^{-\frac{x}{3}})
第二導関数 yy'' を求める:
y=12(13ex3+13ex3)y'' = \frac{1}{2}(\frac{1}{3}e^{\frac{x}{3}} + \frac{1}{3}e^{-\frac{x}{3}})
y=16(ex3+ex3)y'' = \frac{1}{6}(e^{\frac{x}{3}} + e^{-\frac{x}{3}})
変曲点は y=0y'' = 0 となる xx の値で起こり得ます。しかし、
ex3>0e^{\frac{x}{3}} > 0 かつ ex3>0e^{-\frac{x}{3}} > 0
であるため、ex3+ex3>0e^{\frac{x}{3}} + e^{-\frac{x}{3}} > 0 であり、y=0y'' = 0 となる xx は存在しません。
次に、凹凸を調べます。
y=16(ex3+ex3)y'' = \frac{1}{6}(e^{\frac{x}{3}} + e^{-\frac{x}{3}}) は常に正の値をとるため、関数 yy は常に下に凸です。
変曲点が存在しないため、変曲点はありません。

3. 最終的な答え

関数 yy は常に下に凸であり、変曲点はありません。

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