長さ2mの棒ABを、観測地点Pから眺めているときの模式図が与えられています。点MはABの中点であり、PはABの垂直二等分線上にあるとします。以下の3つの問いに答えます。 (1) 点Pから線分ABまでの距離PMが2mのとき、$tan \angle ABP$ の値を求めます。 (2) 点Pから点Aまでの距離PAが4mのとき、$sin \angle APB$ の値を求めます。 (3) $\angle APB = 30^{\circ}$ のとき、点Pから線分ABまでの距離PMを求めます。

幾何学三角比直角三角形垂直二等分線角度sincostan
2025/8/9

1. 問題の内容

長さ2mの棒ABを、観測地点Pから眺めているときの模式図が与えられています。点MはABの中点であり、PはABの垂直二等分線上にあるとします。以下の3つの問いに答えます。
(1) 点Pから線分ABまでの距離PMが2mのとき、tanABPtan \angle ABP の値を求めます。
(2) 点Pから点Aまでの距離PAが4mのとき、sinAPBsin \angle APB の値を求めます。
(3) APB=30\angle APB = 30^{\circ} のとき、点Pから線分ABまでの距離PMを求めます。

2. 解き方の手順

(1) PM = 2m、AB = 2mなので、MB = AB/2 = 1mです。したがって、直角三角形PMBにおいて、tanABP=PMMB=21=2tan \angle ABP = \frac{PM}{MB} = \frac{2}{1} = 2です。
(2) PA = 4mで、PMはABの垂直二等分線なので、AM = AB/2 = 1mです。直角三角形PMAにおいて、PM=PA2AM2=4212=161=15PM = \sqrt{PA^2 - AM^2} = \sqrt{4^2 - 1^2} = \sqrt{16-1} = \sqrt{15}です。
APM=θ\angle APM = \thetaとすると、sinθ=AMAP=14sin \theta = \frac{AM}{AP} = \frac{1}{4}です。
APB=2θ\angle APB = 2\thetaなので、sinAPB=sin2θ=2sinθcosθsin \angle APB = sin 2\theta = 2sin\theta cos\thetaです。
cosθ=1sin2θ=1(14)2=1116=1516=154cos\theta = \sqrt{1 - sin^2\theta} = \sqrt{1 - (\frac{1}{4})^2} = \sqrt{1 - \frac{1}{16}} = \sqrt{\frac{15}{16}} = \frac{\sqrt{15}}{4}
したがって、sinAPB=2×14×154=158sin \angle APB = 2 \times \frac{1}{4} \times \frac{\sqrt{15}}{4} = \frac{\sqrt{15}}{8}です。
(3) APB=30\angle APB = 30^{\circ}なので、APM=302=15\angle APM = \frac{30^{\circ}}{2} = 15^{\circ}です。
APM=15\angle APM = 15^{\circ}とすると、tan15=23tan 15^{\circ} = 2 - \sqrt{3}となります。
MB=1mMB = 1mなので、tan15=MBPM=1PMtan 15^{\circ} = \frac{MB}{PM} = \frac{1}{PM}です。
したがって、PM=1tan15=123=2+3(23)(2+3)=2+343=2+3PM = \frac{1}{tan 15^{\circ}} = \frac{1}{2 - \sqrt{3}} = \frac{2 + \sqrt{3}}{(2 - \sqrt{3})(2 + \sqrt{3})} = \frac{2 + \sqrt{3}}{4 - 3} = 2 + \sqrt{3}です。

3. 最終的な答え

(1) 2
(2) 158\frac{\sqrt{15}}{8}
(3) 2+32 + \sqrt{3}

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