(1) 三角形が成立するための条件は、任意の2辺の長さの和が残りの1辺の長さよりも大きいことです。したがって、以下の3つの不等式が成り立つ必要があります。
* AB+BC>CA * BC+CA>AB * CA+AB>BC それぞれの不等式に各辺の長さを代入して、x について解きます。 まず、AB+BC>CA について: (x−1)+(x2−x)>x+1 x−1+x2−x>x+1 x2−x−2>0 (x−2)(x+1)>0 x<−1 または x>2 次に、BC+CA>AB について: (x2−x)+(x+1)>x−1 x2−x+x+1>x−1 x2+1>x−1 x2−x+2>0 判別式 D=(−1)2−4(1)(2)=1−8=−7<0 より、この不等式はすべての実数 x に対して成立します。 最後に、CA+AB>BC について: (x+1)+(x−1)>x2−x 2x>x2−x x2−3x<0 x(x−3)<0 以上の結果と x>1 を考慮すると、x は x>2 かつ 0<x<3 を満たす必要があります。したがって、2<x<3 が得られます。 (2) 角の大小関係は、対応する辺の長さによって決定されます。
BC=x2−x と CA=x+1 の大小を比較します。 x2−x−(x+1)=x2−2x−1 x2−2x−1=(x−1)2−2 2<x<3 の範囲で BC−CA=(x−1)2−2 の符号を調べます。 x=2 のとき (x−1)2−2=(2−1)2−2=1−2=−1<0 x=3 のとき (x−1)2−2=(3−1)2−2=4−2=2>0 BC−CA=0 となるのは (x−1)2−2=0 つまり x=1+2 の時です。 2<x<3 の範囲では 1+2≈2.414 であり、 2<x<1+2 のとき、BC<CA となり、∠B>∠C 1+2<x<3 のとき、BC>CA となり、∠B<∠C AB=x−1, BC=x2−x, CA=x+1 BC−AB=x2−x−(x−1)=x2−2x+1=(x−1)2>0, よって BC>AB, したがって ∠A>∠C CA−AB=x+1−(x−1)=2>0, よって CA>AB, したがって ∠B>∠C