三角形OABにおいて、辺OBの中点をM、辺ABを1:2に内分する点をC、辺OAを2:3に内分する点をDとする。2つの線分CMとBDの交点をPとし、直線OPと辺ABの交点をQとする。 (1) $\vec{OM}, \vec{OD}, \vec{OC}$をそれぞれ$\vec{OA}, \vec{OB}$を用いて表す。 (2) $\vec{OP}$を$\vec{OA}, \vec{OB}$を用いて表す。 (3) $\vec{OQ}$を$\vec{OA}, \vec{OB}$を用いて表す。

幾何学ベクトル内分線分の交点一次独立
2025/8/10

1. 問題の内容

三角形OABにおいて、辺OBの中点をM、辺ABを1:2に内分する点をC、辺OAを2:3に内分する点をDとする。2つの線分CMとBDの交点をPとし、直線OPと辺ABの交点をQとする。
(1) OM,OD,OC\vec{OM}, \vec{OD}, \vec{OC}をそれぞれOA,OB\vec{OA}, \vec{OB}を用いて表す。
(2) OP\vec{OP}OA,OB\vec{OA}, \vec{OB}を用いて表す。
(3) OQ\vec{OQ}OA,OB\vec{OA}, \vec{OB}を用いて表す。

2. 解き方の手順

(1)
OM\vec{OM}はOBの中点なので、
OM=12OB\vec{OM} = \frac{1}{2}\vec{OB}
OD\vec{OD}はOAを2:3に内分するので、
OD=25OA\vec{OD} = \frac{2}{5}\vec{OA}
OC\vec{OC}はABを1:2に内分するので、
OC=2OA+OB1+2=23OA+13OB\vec{OC} = \frac{2\vec{OA} + \vec{OB}}{1+2} = \frac{2}{3}\vec{OA} + \frac{1}{3}\vec{OB}
(2)
点Pは線分CM上にあるので、ssを用いて
OP=(1s)OC+sOM=(1s)(23OA+13OB)+s(12OB)=2(1s)3OA+(1s3+s2)OB\vec{OP} = (1-s)\vec{OC} + s\vec{OM} = (1-s)(\frac{2}{3}\vec{OA} + \frac{1}{3}\vec{OB}) + s(\frac{1}{2}\vec{OB}) = \frac{2(1-s)}{3}\vec{OA} + (\frac{1-s}{3} + \frac{s}{2})\vec{OB}
OP=22s3OA+22s+3s6OB=22s3OA+2+s6OB\vec{OP} = \frac{2-2s}{3}\vec{OA} + \frac{2-2s+3s}{6}\vec{OB} = \frac{2-2s}{3}\vec{OA} + \frac{2+s}{6}\vec{OB}
点Pは線分BD上にあるので、ttを用いて
OP=(1t)OB+tOD=(1t)OB+t(25OA)=2t5OA+(1t)OB\vec{OP} = (1-t)\vec{OB} + t\vec{OD} = (1-t)\vec{OB} + t(\frac{2}{5}\vec{OA}) = \frac{2t}{5}\vec{OA} + (1-t)\vec{OB}
OA\vec{OA}OB\vec{OB}は一次独立なので、
22s3=2t5\frac{2-2s}{3} = \frac{2t}{5}
2+s6=1t\frac{2+s}{6} = 1-t
1010s=6t10-10s = 6t
2+s=66t2+s = 6-6t
6t=1010s6t = 10-10s
6t=4s6t = 4-s
1010s=4s10-10s = 4-s
6=9s6 = 9s
s=23s = \frac{2}{3}
6t=423=1036t = 4 - \frac{2}{3} = \frac{10}{3}
t=59t = \frac{5}{9}
よって、
OP=2(59)5OA+(159)OB=29OA+49OB\vec{OP} = \frac{2(\frac{5}{9})}{5}\vec{OA} + (1-\frac{5}{9})\vec{OB} = \frac{2}{9}\vec{OA} + \frac{4}{9}\vec{OB}
(3)
点Qは線分AB上にあるので、実数kkを用いて、
OQ=(1k)OA+kOB\vec{OQ} = (1-k)\vec{OA} + k\vec{OB}
点Qは直線OP上にあるので、実数llを用いて、
OQ=lOP=l(29OA+49OB)=2l9OA+4l9OB\vec{OQ} = l\vec{OP} = l(\frac{2}{9}\vec{OA} + \frac{4}{9}\vec{OB}) = \frac{2l}{9}\vec{OA} + \frac{4l}{9}\vec{OB}
OA\vec{OA}OB\vec{OB}は一次独立なので、
1k=2l91-k = \frac{2l}{9}
k=4l9k = \frac{4l}{9}
1=2l9+4l9=6l9=2l31 = \frac{2l}{9} + \frac{4l}{9} = \frac{6l}{9} = \frac{2l}{3}
l=32l = \frac{3}{2}
OQ=2932OA+4932OB=13OA+23OB\vec{OQ} = \frac{2}{9} * \frac{3}{2}\vec{OA} + \frac{4}{9} * \frac{3}{2}\vec{OB} = \frac{1}{3}\vec{OA} + \frac{2}{3}\vec{OB}

3. 最終的な答え

(1) OM=12OB\vec{OM} = \frac{1}{2}\vec{OB}, OD=25OA\vec{OD} = \frac{2}{5}\vec{OA}, OC=23OA+13OB\vec{OC} = \frac{2}{3}\vec{OA} + \frac{1}{3}\vec{OB}
(2) OP=29OA+49OB\vec{OP} = \frac{2}{9}\vec{OA} + \frac{4}{9}\vec{OB}
(3) OQ=13OA+23OB\vec{OQ} = \frac{1}{3}\vec{OA} + \frac{2}{3}\vec{OB}

「幾何学」の関連問題

$AB=AC=1+\sqrt{5}$である二等辺三角形$ABC$がある。$\angle ACB$の二等分線と辺$AB$の交点を$D$とするとき、$CD$の長さを求める。

二等辺三角形角の二等分線相似二次方程式解の公式
2025/8/10

三角形ABCの3つの角の大きさをA, B, Cとするとき、以下の2つの関係が成り立つことを示す問題です。 (1) $\sin{\frac{B+C}{2}} = \cos{\frac{A}{2}}$ (...

三角関数三角形角度三角比
2025/8/10

ある木の真西の地点A、真南の地点Bから木の先端Pを見上げた角度はそれぞれ45度、60度であった。A, B間の距離は16mである。目の高さを無視するとき、木の高さPQを求めよ。

三角比三平方の定理空間図形高さ
2025/8/10

図において、角 A が $48^\circ$ であり、点 B と点 C に同じ印がついた角がある。角 x の大きさを求める。ただし、同じ印の角の大きさは同じである。

角度三角形内角の和二等辺三角形
2025/8/10

図において、$\angle x$ の大きさを求める問題です。 三角形ABCにおいて、$\angle A = 48^\circ$ であり、点Iは三角形ABCの内心です。

三角形内角角の二等分線内心
2025/8/10

長方形ABCDにおいて、$AB:AD = 2:3$である。辺ABを$3:1$に内分する点をM、辺ADを$2:1$に内分する点をNとする。このとき、$CN \perp DM$であることを証明する。

ベクトル幾何学的証明内積長方形垂直
2025/8/10

台形ABCDにおいて、点P,Qが点Aからそれぞれ異なる速さで出発し、ある辺上を移動する。 (1) 出発から2秒後の三角形APQの面積を求める。 (2) 出発からx秒後の三角形APQの面積をyとしたとき...

台形面積二次関数グラフ方程式
2025/8/10

3辺の長さが5, 7, $x$である三角形が存在するとき、$x$の値として不適切なものを選ぶ。

三角形三角形の成立条件不等式
2025/8/10

$x > 1$ のとき、三角形ABCの各辺の長さが $AB = x - 1$, $BC = x^2 - x$, $CA = x + 1$ で与えられています。 (1) $x$ のとり得る値の範囲を求め...

三角形辺の長さ角の大小不等式
2025/8/10

3辺の長さが4, 5, $x$ である三角形が存在するような $x$ の値の範囲を求める問題です。

三角形三角形の成立条件不等式
2025/8/10